AL CASTELLO

2019イタリア旅じたく 旅の立案

再び旅ごころがうずきだしたある日、ミヅーラさまが羽家臣に計画を切り出す。

「ミュンヘンのビアホールには行きたいですが、毎年同じルートでは芸がありません(檄)!」
「おっしゃるとおりですぅ、ミヅーラさまぁ(棒)」

「で、『Fiera Internazionale del Tartufo Bianco d'Alba』なんかどうでしょう(嬉)」
「それはンマいものですかぁ、ミヅーラさまぁ(呑)」

そう!日本でもその存在を知られてきたこのフェスタ!
10~11月の週末、ピエモンテ州のアルバという街で開催される白トリュフ祭りである!

上質なアルバ産の白トリュフを求め各地からバイヤーが訪れ、チケットを買えば誰でも入場可能。会場のエノテカでヴィーノもいただけるとのことで、白トリュフを口に入れることは叶わずともお祭りの雰囲気を味わいに行こうではないか。

トリュフ祭りの会場はこんな感じでしょうかぁ(イメージ図)
トリュフ祭りの会場はこんな感じでしょうかぁ(イメージ図)

旅のアウトライン作成

家臣のご奉公先の予定を鑑み、Xデーは11月某日が濃厚か。ならばBo●king.comで直前までキャンセル無料のお宿を押さえてしまいましょう。

今回拠点とするトリノのお宿は、賑わうポルタ・ヌオーヴァ駅ではなく、少し辺鄙な、だが同じく鉄道高速線の通るポルタ・スーザ駅付近にしよう。

近年は部屋に簡易キッチンがついた宿がミヅーラさまのお気に入り。心惹かれるトラットリアがない場合などは自炊ができて大変便利で、今回もオサレな一軒をポチっと予約。帰国日前日は空港へのアクセスを考え、近隣のノヴァーラという街に宿を取りましょう。

今回のコースは鬼門ミラノを通らぬマイナー経路に挑戦ですぞ!
今回のコースは鬼門ミラノを通らぬマイナー経路に挑戦ですぞ!

エアーチェックの日々

エアーはモツロン、4時間以上の乗り継ぎで上海浦東空港のビジネスクラスラウンジが利用できる底値のエアチャイナ(以下CA)!

「今回もラウンジでタダ飯をもっさもっさしてやりましょうとも、カーニボン(飢)」
「タダ飯を喰わしていただけるならぁ、どこでもお供しますぅ、ミヅーラさまぁ(輝)」

ふむふむ、エコノミークラスの運賃は6万円前半とやはり他の追随を許さぬ底値っぷり。ビジネスも22万円台ゆえ、頑張れば射的圏内ではあるが、なんせ今回の機種はアレなのだぁ!

そう!今回、上海~ミラノ間はなんと最新機種Airbus A350-900!

エコノミーの座席配置は3-3-3と一見窮屈そうだが、ネットのレビューでは「圧迫感があまりなく快適!」との賛辞が並ぶ。快適なエコノミーとやらを体験してみようではないか。

あこがれの新機種に底値で乗りますよぉ
あこがれの新機種に底値で乗りますよぉ

行脚1か月ちょい前

そろそろ予約をすべくCA公式ウェブサイトを見たところ、10月に突入したとたん先月より5千円も値上げしやがった!5千円あれば魯肉飯なら50杯は喰えるのに・・・と枕を濡らしたかどうかは忘れたが、あわわあわわと予約完了。

ビジネスクラスラウンジは要予約なため、引き続きその手配も済ませ、脂っこい中華タダメシに思いを馳せる。

LCCではないれっきとしたレガシーキャリアにも関わらずCAは手荷物制限がかなりタイト。初代スケさんを連れていきたいところだが、やはり今回も小ぶりのキャリー・スケ次郎と、両手があいて撮影しやすいリュック兼キャリー・スケ三郎という布陣に。

「どうせワタクシは今回もお留守番ですよねぇ」「すはっ!スケさんが屁こいてふて寝してますぅ!」
「どうせワタクシは今回もお留守番ですよねぇ」
「すはっ!スケさんが屁こいてふて寝してますぅ!」

行脚カウントダウン

悩みに悩んだが、8時間の乗り継ぎを上海観光に充てる選択肢はこの段階で切り捨てた。

若かりしころは喜び勇んで上海市内のB級グルメをもっさもっさしに行ったもんだが、近年は浦東空港の警備が厳しく、出入国や保安検査が激混みという情報もあり冒険を避けたのである。

しかーし!コロナ隊には乗り継ぎ時間を埋める快適なラウンジ(無料)がある!!

「ワタクシはラウンジ(無料)のバーでオリジナルカクテルを呑んでやる所存ですよ(卑)」
「タダ飯を喰わしていただけるならぁ、どこでもお供しますぅ、ミヅーラさまぁ(輝)」

行脚までは倹約生活ですよ、と牽制つつ、週末昼から呑んだくれてチケットセンターへユーロの換金に行くコロナ隊であった。

「さぁ、ラウンジメシをいただきましょうねぇ」「すはっ!ミヅーラさまがついにシャドービュッフェを!」
「さぁ、ラウンジメシをいただきましょうねぇ」
「すはっ!ミヅーラさまがついにシャドービュッフェを!」