Viaggi

Alto AdigeDicembre 2017

ごっきゅーーん!

夕食はショボいものの広く快適な部屋で良質な睡眠がとれた。

昨日は天候不良とやらで乗り継ぎ便を逃し、今日振り替え便で夕方にフィンランドを離れるというおしながきだが、外を見ると一面真っ白。本当に脱出できるのだろうか・・・。

「腹が減って雪の中で行き倒れそうですよカーニボン~」
「ささ、朝食をいただきにあがりましょうミヅーラさま」

1階の朝食ビュッフェは多くの人で賑わい、昨夜のショボい夕食より品数が豊富であった。

密林で発見された逃亡兵並みにがっついていると、となりで独り座っている女子が「日本の方ですか?」と訊いてきた。欧州にて日本語で話しかけられるとは新鮮な。

「正確にはコロナ国民でございます。こちらは家臣の羽としっぽです」

と自己紹介したかどうかは忘れたが、彼女は日本から海外出張先のオランダへ向かうトランジット中、オランダ・スキポール空港がドカ雪で飛行機の受け入れができず欠航、我らと同じくストップオーバーを余儀なくされたとのこと。この朝食会場の何割の人がフライト難民なのやら。

ンマいかどうかはさておき品数は合格
ンマいかどうかはさておき品数は合格

快適な部屋でくつろいだのち、チェックアウトして中心街を観光することに。市街地までは歩いて行き、無料バス券で中央駅から空港へ向かおう。

しかし足元は最悪なシャーベット状態であった。ベタ雪が容赦なくかんむりに積もる中歩いて行く。

「冷たくて足がもげそうですよカーニボン」
「ミヅーラさま、文明人は靴を履くものですよぉ」

我々の仲間でありますところのスケさん(スーツケースの愛称)を空港に預けて正解であった。路面電車やバスを使えばいいのだろうが、多少の距離なら歩けというのがミヅーラ旅道場の教えである。

教会かなにかと思いきやフィンランド国立博物館ですって
教会かなにかと思いきやフィンランド国立博物館ですって

20分ほど歩き中央駅へ到着するも、お買い物や観光に事欠かないだろうとの読みと違い何か閑散としている。ベタ雪降りしきる中、これ以上歩くのも面倒になってきた。

「カーニボーン、給水ポイントはまだですかぁ」
「命の危険があってはなりませんから、ご休憩いたしましょうかぁ」

既に数名のおっちゃんたちが麦スカッシュをたしなんでいる駅構内のバールへ潜入。出社前にも一杯ひっかけられるとは、なんとステキなロケーション!

入りやすい小ぶりなステキバールでしたぞ
入りやすい小ぶりなステキバールでしたぞ
機内でも出てきたフィンランド語で『熊』のKARHU
機内でも出てきたフィンランド語で『熊』のKARHU

市街に出てきたのはただビッラを呑むためだけになってしまったが、昨日と違い雪の降り具合が深刻なこともあって、早めだが空港へ向かいましょか。おや、ちょうどバスも来ましたぞ。

バス車内でもFree Wi-Fiのご案内があるのは助かります
バス車内でもFree Wi-Fiのご案内があるのは助かります
「到着ですがエラい雪ですねぇミヅーラさまぁ」「このままですと雪だるまになってしまいますぅ」
「到着ですがエラい雪ですねぇミヅーラさまぁ」
「このままですと雪だるまになってしまいますぅ」

ここヴァンター空港には有り難いことに小ぶりな24時間営業のスペルメルカート『Alepa(アレパ)』がある。空港職員のみならず旅行者も喰いモン呑みモン、お土産まで調達できて便利だが、卵などの生鮮食料品までなぜあるのか知ってる人がいたら教えてほしい。

空港ですが青果物も充実しておりますぞぉ
空港ですが青果物も充実しておりますぞぉ

さて、不測の事態に備えて昼には空港へ着いておいたがフライトは夕方5時半。空港の探訪にも飽き、「機密文書はいただいた」とスパイごっこをしながら手荷物検査を通過、店が充実した出発ロビーへ。

「カーニボン、そろそろ例のモノを」
「いよいよ解禁ですね、ミヅーラさま」

悪代官と越後屋のような不敵な笑みのあと、取り出したるは全店で使用可能なミールクーポン!

しかし端から端まで店を見て回るも、気軽にサーモンをもっさもっさできる店はなかった。それどころかビッラだけでも10ユーロ程度のオクトーバーフェスト価格!

ミールクーポンでは足りないが滑走路を見渡せるセルフサービスの席に腰をおろし、今回食い収めとなるホットドッグとエビサラダをもっさもっさ。う~む、不味くはないが特別ンマくもない。しかしグラスで呑むビッラはやはりいいですなぁ。

フィンランドのメシは玄人好みでしたぁ
フィンランドのメシは玄人好みでしたぁ

空港内をカッポしていると前方に赤い服を着用し、見事な白いヒゲをたたえた老人が!世にいうサンタさんだ!英国では「Father Christmas」、イタリアでは「Babbo Natale」と呼ばれる彼は日本語に直訳すると「聖夜おやじ」だが、リアルおやじが職員に付き添われ徘徊し客に声をかけまくっている。思わず「オヤジ~」と叫び抱きつく意外にミーハーなミヅーラさま。

「フォッフォッフォ」と笑ったかどうかは忘れたが、付き添いの職員がインスタントカメラで撮ったオヤジとの記念写真をくれるというサービス!冬のヴァンター空港には二度と世話になりたくないが、このサービスは気が利いている。

ミヅーラさまおひとりでずるい・・・
ミヅーラさまおひとりでずるい・・・

空港でダラダラと3時間は過ごしたか。離陸2時間前に出国審査を越え向かったゲートはプルコギの民で満たされていた。

本来はここから直接関空へ帰る予定だったが、振り替え便はソウル経由。しかもソウルからの便は決まってはいるが、搭乗券はインチョン空港で発券してもらえとの嬉しくないサプライズ付きで、どうせ今日もお空は大混乱だろうとの予防線が見え見えである。

凍結防止剤を一台ずつかけていきますぞぉ
凍結防止剤を一台ずつかけていきますぞぉ

結局、除氷車(ディアイシングカーて呼ぶんですと)の順番待ちにより4時間遅れで出発し、ソウルのインチョン空港へ着くや『該当するフライト難民の方』とホワイトボードに書かれた自身の名前を必死で係員に告げるコロナ隊に幸あれ。

5年に1度のディレイ祭りに遭遇するも、ドイツ語圏内のメルカティーニを巡る旅は心に残った。また行くから待っていておくれイタリア(ついでにミュンヘン)~。

最近の機内食は少ないのが主流なんですかねぇ
最近の機内食は少ないのが主流なんですかねぇ