Viaggi

Emilia RomagnaDicembre 2009

ぬお~~!あ~さ~~!

昨夜はひさびさ、永遠のもっさ行脚に旅立たれたはむーらさま(享年2歳半)と夢で再会し、欧州産ひまわりの種を交し合ったせいか胃の調子も良好で目覚める。頭のかんむりを乾拭きし、羽にブラシを当てたのち、いいお宿だけに過度の期待を持って朝食室へなだれこむ。

イタリアなパーネやクロワッサン、果物やヨーグルト、プロシュットにフォルマッジョ、そしてイタリアらしくトマトジュース並みに赤いオレンジジュース・スプレムータダランチャも!アメリカーノなコーシーはセルフでどうぞ~とテーブルに置かれているが、やはりエスプレッソは給仕するお姉さんがマッキナでいれてくれる。

食った食ったってんで、チェックアウトを済ませ、いざ食の都ボローニャへ乗り込むべく徒歩2分のパルマ駅へ向かう。ああパルマ、ンマいものをもっさしにまたくるよ~ぅ。

さあさ、皿まで食い尽くしましょうぞ!
さあさ、皿まで食い尽くしましょうぞ!

「ミヅーラさま、ボローニャでのお宿はお調べが済んでいるとか」
「ホホホ、もちろんですよ、カーニボン」

ボローニャ中央駅の観光案内所でホテルリストをいただくも、狙っていた安宿の位置がイマイチわからん。自分で決めておきながら「前回のお宿でいいではないですか。どうせ見つかりませんよ」とブーたれるミヅーラさまに優秀な家臣カーニボンは「せっかくですから新しいお宿を見つけましょう。チェントロにもっとお宿に詳しい案内所があると駅でお姉さんが言っていたではないですか」と制御する。

あっ、ミヅーラさまのマークがございますよぉ~
あっ、ミヅーラさまのマークがございますよぉ~

小雨の中たどり着いたチェントロの案内所で「女王ミヅーラと家臣カーニボンです。この安宿をあくまで庶民生活視察のため訪れたいのですが」。数多ある通りの中、係のお姉さんはつつつーと指を地図上で這わせ「ここね」と丸を打つ。多少怪しみながらカーニボンの羽GPSに任せると、あった!さすが案内のプロだ!ビバ!お姉さん!!

お宿のマダムに部屋を見せてもらうも、今度はフロなし/ありの20ユーロ差で大いに悩む。その悩み方があまりに壮絶だったのかマダムは「もうフロなしにしときなさい」と部屋の鍵をチャリンと渡す。

「カ、カーニボン、これはあくまで庶民生活視察の旅でもありますから」
「わ、わかっておりますとも・・・(さめざめ)」

チェックイン後、街へ繰り出す。
「カーニボン、お昼場所はどこか調べがついているのですか?」
「はぃぃ、潜入したいパッショーネに駆られるピッツェリアを調査済みですぅ」

カーニボンの羽GPSを頼りにメイン通りを横道にそれると、他に店もない地味な場所でそのピッツェリアはちゃんと営まれていた。

すでに数名の客が食事を楽しんでいる様子で、さすが商業都市、LEONの表紙から抜け出たようなスーツの伊達男たちや、おや、こちらのテーブルはおバアちゃんから孫まで揃った血族のよう。我らコロナ隊も席につくや「ビッラを1本ずつお願いしま~す」。ごっきゅんごっきゅん、ピヒャ~~ァ!

お料理を注文したすぐ後に、具ナシ素ピッツァがポン!とテーブルに置かれた。「注文しておりませんです~」と申し上げると「これはサービスだ」とな。なるほど、コペルト(席料)につくパーネみたいなもんか。にしても日本のデリバリピザくらいのデカさ。

そのあと出てきたアンティパストのプロシュット盛りと共に、素ピッツァをもっさもっさ。次に運ばれたプリモはそれぞれボロネーゼのペンネとアマトリーチェだが、これもまた皿からデカい!そしてアツアツでお味も濃厚!

「お食事写真はなぜかブレてるのが多いですねぇ、カーニボン?」「きっと武者震いしてるからでございましょう、ミヅーラさま」
「お食事写真はなぜかブレてるのが多いですねぇ、カーニボン?」
「きっと武者震いしてるからでございましょう、ミヅーラさま」

それらを食い終えた時点でもう腹はパンパンになっていたが、忙しく回る給仕がまた別のカゴをポンと置いてった。

すはっ!今度はセコンド用のパーネか?!例えるならば、居酒屋でつきだしのなんこつ唐揚げが出て、その後注文した手羽先が出て、また次の注文した豚キムチチャーハンが出てくる前にそのつきだしの天むすが出てくるようなイメージか?!この例えはわかりにくいか?!

さすがにそのパーネたちは消費されることはなかったが、エビやらイカの海鮮フリットを美味しくもっさもっさ。お会計をする頃には、店内は押すな押すなの大盛況、厨房もカメリエーレもフル稼働。

「端数はいいぜ、とっときな!」との店主の男前な対応に感動を覚えて店を出る。
「ミヅーラさま、非常に満足なお食事内容でございましたねぇ(ゲフッ)」
「フリットは空腹時味わっていただきたかった気もしますがぁ(ガフッ)」
この腹の苦しさをなんとかせねばってんで、お買い物兼ねてポルティコをカッポカッポ。

ごらんなさいカーニボン、空から降る1億の肉たちですよ
ごらんなさいカーニボン、空から降る1億の肉たちですよ
すはっ!何かのイベントと勘違いされている?!
すはっ!何かのイベントと勘違いされている?!

「ワタクシは腕につける懐中時計をお買い求めしようと思いますよ、カーニボン」 「それは腕時計と言うのですよぉ、ミヅーラさまぁ」

とある時計屋さんで壮絶に悩みつつお買い上げ。ボロボロのがま口財布を取り出すと、「ミヅーラさま、ここはワタクシが」と我が家臣。「すはっ!い、いいのですかカーニボン!?」

・・・ミヅーラさまがお城のツリーに「とけいがほしい」と短冊に書いてぶら下げているのを知っておりますよ、と心の中でつぶやくカーニボン。家臣の心遣いに目頭が熱くなったかどうかは忘れたが「もう日時計とはおさらばですぅ」とホクホク。

お城の隊員犬ぱむの名前の由来にもなったスペルメルカート『PAM』にてイタリア食材たちを買い込み、バールでビッラをいただきつつ今回の旅を振り返る。

「今回も災難に遭うことなく、明日がイタリア最終日ですね、蟹本(楽)」
「ミヅーラさまぁ、ワタクシの由緒ある名前を勝手に漢字に充てないでくださいましぃ(涙)」

明日は午前便でボローニャを経ち午後にはロンドンでお買い物天国の予定。今回はいいお宿にも泊まれたし、コックリした味わいのンマいものと発泡性ヴィーノ・ランブルスコもご賞味できた。パルマは想像以上に活気のある街ゆえ、また北部行脚の際には訪問したいものですなぁ。

「ときにミヅーラさま、お腹のすき具合はいかがでしょうか」昼にたらふく詰め込んだため、実は全く腹が減らんのですと打ち明けると、実はワタクシもなのです、と羽をしょんぼりさせるカーニボン。それならば夜食は適当に済まし、今からエノテカでヴィーノでもいただきましょうということに。

とってもステキなエノテカの様子をお写真に収めておきましょう~
とってもステキなエノテカの様子をお写真に収めておきましょう~

街をカッポしていると、脇道にステキなたたずまいのエノテカ発見!カウンターを陣取り「ランブルスコ・セッコ(辛口)ありますかぁ?」。「もちろん!」とつがれたソレは、発泡性で渋みのない、やはり非常に清涼感に溢れたヴィーノでありました。

なんとなくモジモジしてるカーニボンのグラスを見るともう空!「ミヅーラさま、よろしいでしょうか・・・?」と2杯目をご注文するにあたり店の大将にオススメを聞くと、ここはエミリア・ロマーニャ州でありながら、ピエモンテ州のバローロさまを勧めてきた。やはり州関係なくバローロさまはヴィーノの王様なのだ。

途中用立てたケバブとおやじビッラ(オヤジが有り難そうにビッラを飲むラベルのビッラ:Moretti)、『PAM』にてお買い求めしたサラーメも広げ、ささやかに最後のイタリアの夜を締めくくった。