Viaggi

Riviera delle PalmeMaggio 2011

シャ~~!!

3日目の晴れた朝、ノドに刺さったヴォンゴレの殻と共に起床。

「カーニボン~まだ殻のヤツが居座っておりますぅ~(涙)」
「それならばぁ、新たなお仲間の殻さんと新チンさんの4人で旅を開始いたしましょう~(楽)」
本日はレンタトロッコを返却し、鉄道で最終宿泊地ジェノヴァに移動というおしながき。

と、出発の前にまずは朝メシをば。今回唯一朝食付きの当お宿、メニューはレセプションのオヤジ特製のカッフェやパーネ数種、ヨーグル、シリアル、甘いお菓子と超ド定番。

「ほれでも美味ふぃいでふねぇ、カーニボン~」
「ミヅーラはまぁ、食べるか喋るかどっちかになはいまへぇ~」
満腹で宿をチェックアウト。

新チンさんで1つ先の街アルベンガの高速乗り口目指し海岸線をひた走る。「ミヅーラさま、返却前に新チンさん撮影会を開かねば!」我が優秀な撮影隊長のカーニボンがスッとトロッコを路肩に停める。

そこはアラッシオの街が海岸線の後方に見渡せるロケーション。共に国境を超えたお仲間・新チンさんをパシャパシャ写し「今回のトロッコは当たりでしたねぇ」とコクコクうなずき合い、再度道を急ぐ。

一緒に旅してくれて有難う!キミのことは忘れないよ~!さあさ、ここでアラッシオともさよならですぞ!
一緒に旅してくれて有難う!キミのことは忘れないよ~!
さあさ、ここでアラッシオともさよならですぞ!
我々が収納されてたチンさん体内。新しくキレイで快適でしたぁ
我々が収納されてたチンさん体内。新しくキレイで快適でしたぁ

高速を快調に走行、一般道へ降りると間もなくAVISさまだが、返却前にガソリンを満タンにせねば。

入ったセルフガソリン屋さんに店員がおらず、自力でトライしてみるも機械に反応なし。すると、年季の入った赤いトロッコのマダムがキュッ!とピットインしてきた。操作方法を尋ねると「店員さんいないのねぇ」と給油機をカチャカチャ、「まずお金を入れなさいって」とピコピコ操作、すると動いた!

その後マダムは自身のガソリンを入れると思いきや、米つきバッタのようにペコペコ礼を言う我々を残しブロロ~と去って行った。

「カ、カーニボン、マダムはワタクシ達を助けるためだけにピットインしたのでしょうか・・・?」
「き、きっとおせっかいのニオイを嗅ぎつけて寄ってくれたのでございましょう、ミヅーラさま」
やはり大抵のイタリア人は親切である。

AVISさまでは念入りに車体のキズの確認をするでもなく、ただガソリンが満タンかをチラと見て解放軍となった。再びスケさんをガラガラ引きずり、サヴォーナからジェノヴァへ移動しよう。遅延していた列車に偶然間に合い、「イタリアのダイヤの乱れは悪いことばかりではないですねぇ」などと余裕で高笑いする小人サイズ2名。

ジェノヴァは港に近いプリンチペ駅へ到着。新市街のブリニョーレ駅付近に宿を取ったのは実に8年前、ワクワクの再訪問である。

駅チカ認定のイモ判を押せるほどに本日のお宿は駅ロータリーを越えてすぐ。朝の清掃中の部屋にスケさんを置かせてもらい、早速意欲的に散策開始~!古くて混沌、漁港付近はアングラなニオイさえ漂うジェノヴァであるが、そのごった煮感が歩いていて実に楽しい。

砂ボコリ感を堪能いただくべく画像オリジナルのままお届けしとります
砂ボコリ感を堪能いただくべく画像オリジナルのままお届けしとります

「ミヅーラさま、例によって腹が減って生き倒れそうなのでは?」
「ホホホ、盆と正月以外いつも腹が減っているような言い方はおよしなさいなぁ」
ってんで、漁港近くの偶然入り込んだ薄暗い路地で、洞窟並みに暗いお食事どころへ潜入。

作業員風の兄ちゃんたちや、年金暮らし風情な翁たちがすでにヴィーノと共にお昼を楽しんでいる。こちらも負けじと白ヴィーノ、海の幸スパゲッティ、イカのグリルなんぞをもっさもっさ。すると、ノドに引っ掛かっていたヴォンゴレの殻とジェノヴァの海の幸たちが出会ったのか、

エビ:「そんな中途半端なとこにいるのは同じ魚介の同志ではないですか」
貝殻:「ワタクシは昨日からご厄介になってますが、飽きたのでご一緒してもいいでしょうか」
イカ:「さあさ、私どもはここを経由して胃に向かうところです。案内しましょう」

などと言う会話が交わされたかのように、ミヅーラさまのノドからすぅーっといなくなった!!どんなにパーネをもっさしても水をごっきゅんしても撤退しなかったのに!ビバ!海の幸同盟!

マズいわけがないこの絵面
マズいわけがないこの絵面
小ぶりなので100個くらいイケまするぞ
小ぶりなので100個くらいイケまするぞ

ノドの痛みもなくなり旧市街にてお買い物を楽しむ。ジェノヴァ、店に関してはなかなか当たりだぞ!羽家臣の先導でドゥカーレ宮殿や、サン・ロレンツォ大聖堂などのあるフェッラーリ広場をカッポ、ついでに8年前利用した安宿を目視し懐かしさで目を細める。

「ミヅーラさま、お体のために水分補給をせねばなりません」我が優秀な家臣が促すので「致し方ありませんねぇ」と、目抜き通りのデカいポルティコの下でバールのテラス席に腰かけビッラなんぞを。ごっきゅんごっきゅん、ピヒャ~~!!毎回言っているが、昼間に外で飲むビッラはンマい!カーニはおつまみのピーナッツとクリスプスを有難そうにほおばっている。のどかないい一日。

夜~
「そらそうと今夜のお食事処はどうしましょう、カーニボン?」
「ワタクシのあいふぉん情報によりますと、候補が5・6件ございます、ミヅーラさまぁ」
候補の1件に足を止めると、カーニボンが興奮気味に言った。「すはっ!ミヅーラさま、ミシュランシールが貼ってございますよ!」

ドアのガラス部分には今年も含め、過去数年分のミシュラン印が!「腹が減ったかんむりと羽です~。何かンマいものをふるまってくださいなぁ」といつものように丁寧に挨拶すると、「貧乏なりにイタリアまでンマいものを食べに来たというのは風体から察しがつきます。ささ、どうぞこちらの席に」と、犬がテーブルの下で寝ている席を案内される。

「カーニボン、ミシュランなのにテーブルに犬でございますよ・・・」
「実はミヅシュランみたいなバッタもんでしょうか・・・」

そんな疑念を持ちつつも、まずはDOCの白ヴィーノ『Colli di Luni』でかんぱーい!今年の旅のテーマのひとつは『ンマいコッツェをもっさもっさする』。味付けはどの店も大差ないもののサイズが小さかったりするが、今夜のコッツェはデカい!ブリンブリンな身の弾力で、もちろん味付けも最高!ゆで汁も無駄にすまいとパーネにひたしてもっさもっさ。

リグーリア州を代表するヴェルメンティーノ種のヴィーノらしい
リグーリア州を代表するヴェルメンティーノ種のヴィーノらしい

さてお次~。ワタクシはアル・ペスト(ジェノベーゼ)のパスタとカーニボンは海の幸スパゲッティをば。アル・ペストがひたすら草っぽいのはさておき、セコンドとしてお迎えした焼きイカにカーニボンは「はて」と首を傾げている。「すはっ!これは味噌&しょうゆ味でございますよ、ミヅーラさま!」

・・・確かに、間違いなく郷里の味が5000マイル隔てたこの国で再現されている・・・。不思議な気分だが、とりあえずミシュラン印の店でお食事をした事実に満足。

畳みかけるようにコッツェまつりですぅ
畳みかけるようにコッツェまつりですぅ
地方の居酒屋さんで出てきそうないいお味でございましたぁ~
地方の居酒屋さんで出てきそうないいお味でございましたぁ~

イチゴのジェラート舐め舐め宿へ戻る。ああ、明日はもう朝からイタリアとおさらばだ。3泊6日と未曾有の弾丸ツアーはやはり短かったが、久々の夏にレンタカーで、しかもF1開催前のモナコに攻められ非常に心に残る行脚となった。最後の部屋呑みのあと、寂しさより疲れが勝ち眠りに落ちていった。

はて、テレビをつけっぱなしでどこへ行ったのやら・・・
はて、テレビをつけっぱなしでどこへ行ったのやら・・・