VIAGGI

SiciliaGiugno 2005

わっしょーい!

翌日、やはり早めに目を覚ます。なんと昨日の広場の喧騒は夜中3時まで繰り広げられていたのだ。うるさくて寝れやしないと思ってたら、カーニボンはしっかり熟睡していた。

宿で用意された軽い朝食、パーネとラテマッキアートを頂き、早速イタリアを感じる。米食派のワタクシが朝からパーネをむさぼり食うとは、まったく旅とは不思議なものだ。

さて、仮の宿をチェックアウトし今夜のちゃんとした寝床を探しに街へ繰り出そう。今回は倹約旅行者の指南書『ロンリー・プラネット(以下、ロンプラ先生)』で事前にめぼしい場所をチェック済み。

が、しか~し!既にミドルシーズン突入か意外とお高い。高くて諦めた宿の女主人が「ここならもっとお値打ちよ」と紹介してくれた別の安宿に決めることとする。最低限の設備のさびれた宿だがお値段は魅力的。

一息つく間もなく、さあさ、旅の目的の一つであるタオルミーナを拝みに行こう。

布団の薄っぺらさが部屋の快適性を物語る
布団の薄っぺらさが部屋の快適性を物語る
タオルミーナ行きのバス停がありましたぁ
タオルミーナ行きのバス停がありましたぁ

シチリアきっての高級リゾート地だけあって、バスで辿りついた高台の街には○ツ星高級ホテルが海を望んでいる。大快晴で景色もバツグン!日本の温泉地のペナントみたいな「もらっても」的なシロモノがチラホラ見られる土産屋が軒を連ね、リゾート感を高まらせる。

ブーゲンビリア?が欧州の夏を感じさせますねぇ
ブーゲンビリア?が欧州の夏を感じさせますねぇ

今日は何のお祭りか、宝塚男役トップスター顔負けの羽やらなにやらつけた馬さんたちがカッポカッポ行進している。荷台で人もピ~ヒョロとご陽気に笛を吹いている。市街はこぢんまりとして歩きやすいが、暑さにやられたワタクシにはギリシャ劇場に続く長い階段に勝負を挑む気力はない。

ちょうど昼時ってんで、早速ロンプラ先生ご推薦のリストランテを探すがいかんせん場所がわかりづらい。ま、ここじゃなくてもいいですかねぇと立ち止まったところに看板発見!これもカーニボンの羽GPSのチカラか。

やや、今日は何かのお祭りですかねぇ?」「馬フンも大放出ですねぇ」
やや、今日は何かのお祭りですかねぇ?」
「馬フンも大放出ですねぇ」
お土産モノやさんもギラギラしていますねぇ
お土産モノやさんもギラギラしていますねぇ

その店は石畳の階段にテーブルを広げた、雰囲気満点なリストランテであった。まずはご当地モノの白ヴィーノ『エトナ・ビアンコ』をご注文、カンカン照りの昼食にはピッタリの一品!

続いて、味付けはレモンと塩だけで十分な海鮮インサラータ。海鮮モノはどんなに暑くてもヒョイヒョイ入りますなぁ。そしてトマトソース仕立てのシチリア風巻きパスタ登場。濃~くボリュームのあったパスタも、酒のチカラを借りて、難なく完食。ゲフッ、シ~シ~。さて、引き続き街をカッポしましょう〜。

サンサンの太陽にヴィーノ・ビアンコと海鮮モノ
サンサンの太陽にヴィーノ・ビアンコと海鮮モノ
手すりの隙間から覗くサボテンとイオニア海ですよぉ
手すりの隙間から覗くサボテンとイオニア海ですよぉ
静かな路地も絵になりますなぁ
静かな路地も絵になりますなぁ

ロープウェーでイソラ・ベッラのあるビーチまで下りてみる。映画『グランブルー』のロケ地として有名だが、要は入り江にある不思議な小島ですわな。葉の茂った木やら花やらが岩肌にモサっと生えている、どこが「ベッラ(美しい)」なのかようワカラン小島である。

この手のリゾート地では海辺で一日中寝転がってるのがいいんでしょうなぁ。皆、スルメのようにビーチで干されている。倹約旅行者のワタクシらも足だけ浸かってリゾートのおすそ分けをいただこう。

「あれが有名なイソラ・ベッラですねぇ、ミヅーラさまぁ」「カーニボン、頭に何か乗っかっていますよぅ」
「あれが有名なイソラ・ベッラですねぇ、ミヅーラさまぁ」
「カーニボン、頭に何か乗っかっていますよぅ」
カターニア市庁舎前の象の象だぞう
カターニア市庁舎前の象の象だぞう

カターニア帰還~。
夜9時を回り、おもむろにロンプラ先生ご推薦の食事どころへレッツラゴー。広場か駐車場にテーブルを広げたリストランテが今夜のターゲット。ほおお、スペースも広くて人も多く楽しそう!

まずはオヤジビッラで乾杯!ごっきゅん、ごっきゅん。ピヒャ~!!シチリアではとにかく海の物を!と、今夜もフルッティ・ディ・マーレ(海鮮モノ)のインサラータを食らう。そしてアホのようにスパゲッティ・アッレ・ヴォンゴレを放りこむのだ。〆はリモーネのグラニータァ〜。あ~食った食った。ゲフッ、シ~シ~。(お写真がなくてスンマソン。この頃はまだ記録用の撮影をしておらんかったのだ)

11時も回り宿への帰路についた我々は、恐らくこの大通り一の幸せなヨッパライだった。