VIAGGI

SiciliaGiugno 2005

わっしょーい!

昨夜ポッロ丸ごと1匹をむさぼり食うも、腹が減って目が覚める。スピスピ睡眠中の我が家臣の鼻先へ残ったポッロをやると、寝たままパクっと食いついた。スッポンみたいなヤツだ。しばらくスッポン釣りを楽しんでいたが飽きて共同浴室で朝ブロをば。よく磨かれたバスタブに湯を張り、大きく開け放った窓からの風景を楽しみつつチャプン。ああ~極楽極楽。今日は長い一日になるから、鋭気を養っておかねば。

「あれが今日乗るボクたちのと同じお船だねぇ、ミヅーテル」「明日にはもうナポリ星よ、鉄ボン」
「あれが今日乗るボクたちのと同じお船だねぇ、ミヅーテル」
「明日にはもうナポリ星よ、鉄ボン」

ささ、身支度を整えチェックアウトしよう。真っ先に港へ行って、今夜出港の夜行フェリーを予約せねば。

重くなったリュックを背負い、朝とはいえ鋭く照りつける太陽のもと切符売り場へ着くと、「個室がありません」ときたもんだ!ここシチリアを今日脱出せねばならぬのに。

座席ならあるらしく、致し方ない、何とかなるでしょうととりあえず切符を購入、荷物も港の預かり所へ。さあ、これから出航までの一日、パレルモの街を散策するぞ~。

只今朝の10時。乗船が夜の7時だからまだたんと時間がある。ジェラートをテラスで食しながら、今日もカンカン照りなんだろうとウンザリする。前回のヴェネト行脚では寒さにウンザリしていたのに人間とはまったく調子のいいものよのう。

昼~。
市場の隅の外観も中もかなりな大衆っぷりを見せる食堂へなだれ込む。素材を厨房で見ろと勧めるので、それではとグリル野菜のマリネ、ムール貝、海の幸が入ったトマトソースのパスタを注文。「大丈夫だ、安いから」と店主が勧める白ヴィーノもボトルで一本いってしまおう。

冷えたヴィーノをクイクイいってる間に狭い店内は満員御礼。まずは前菜のグリル野菜をモソモソ。ふむふむ・・・まあこんなモンでしょう。そしてお次は大皿に山と盛られたコッツェ(ムール貝)登場!塩加減がのけぞるほどに絶妙で、お口の中に地中海が広がるぅ!それにしても日本で食べたら幾らになるんでしょうなぁ。考えただけでも恐ろしいですねぇ。

食べても食べても減らなかったコッツェ(ムール貝)
食べても食べても減らなかったコッツェ(ムール貝)

お次はパスタ登場。こちらも申し分なく海鮮のお味が出とります。昼間っからヴィーノ共々こんなにゼイタクに食せるなんて、旅ならではですねぇ、ゲフ。自分たちのテーブルとばかりに食い散らかしているところへ「合い席よろしいか」と店員が地元民と思しき青年を席へ案内。どうぞと平面な作り笑顔で応じるも、トマトソースがあちこちに飛び散ってスンマソン。にしてもたいそうな人気店ですなぁ。

ザルに入ったパーネの大衆感がいいですな
ザルに入ったパーネの大衆感がいいですな

腹も膨れたところで港付近をカッポカッポ。午後になりカンカン、いや、ギンギン照りの太陽が我々を襲う。た・・太陽に殺される・・。

と、カーニボンがモジモジ、そわそわし始めた。ん?何か肉を焼いてるニオイだ。見ると、特大の串刺し鶏が焼かれた屋台がそこに。カーニボンの羽もピィーーーンとそれを指し示す。喰ったばかりというのに。

本日の夕食は時間的にフェリーの中でとる事になる。実は昨日から目をつけていたテイクアウェイの印度料理屋でカレーを買おうともくろんでいたのだ(旅先の中華はンマいが、エスニック系もこれまたンマい)。

カレーの調達も含め、再び旧市街をカッポカッポ。急げ急げ、預けた荷物の引き取り時間も迫っておりますよ、と早足で何度となく通った安モノ屋台ひしめく通りを縦横無尽に駆けめぐる。この3日いた街も今日で終わりかぁ。

マグエダ通りもローマ通りも、みんな忘れないよ~ぅ
マグエダ通りもローマ通りも、みんな忘れないよ~ぅ
港で客待ちムルティプラァ~
港で客待ちムルティプラァ~

さて、乗船のお時間。お隣の豪華客船とは違い、見送る客も少ないフェリーに乗り込む。

なんと、船内にエスカレーターが!おお、エントランスはビジネスホテル並だ。そして珍しい事に日本人団体客発見!ガイドから個室の割り当てを待っているようだ。我々は・・・悲しいかな個室がない。

共同シャワー室にてひとっプロ浴び、肘掛がジャマして横になれないシアタールームの椅子に座る。む~・・・明日は夜行便で帰国の途につく。2日も横になれないのはカラダに悪い。

「ワタクシは大丈夫でございますぅ」と遠慮する家臣を置いてレセプションに個室の空きを確認しに行くと、同じ状況の部屋にあふれた民たちがデスクを囲んでいる。調整して船内放送をかけるとの言葉を半信半疑で待ってたら本当に呼ばれた!ワタクシらにも部屋が充てられたのだ!

船室は非常に快適であった。そら、横になって足を伸ばして寝れるだけでもありがたいわな。次回からはキチンと事前予約しよう、と隣でビッラをンマそうに飲む家臣のまあるい横顔に誓った女王であった。

個室ワタワタ劇のせいで、残念ながら期待していたドラマティックな出航を見届けることは叶わなかったが、どんどん小さくなるパレルモの街の灯りはしみじみするのに充分であった。ああ、何度も企画倒れに終わったシチリア上陸、今回はとうとう果たせたのだなぁ。でもまだまだ島内には訪れねばならない街はタンとある。また来るぜ、シチリア!