VIAGGI

TorinoOttobre 2002

10月と言えどまだ真夏なギリシャを後にし、本日我々が向かうは北イタリアのトリノ!

かつて日本に就航していたギリシャのオリンピック航空でアテネを発ち、機内食のハムのンマさに感動しつつ、そのほとんどを残し撤収されていくお隣りさんのハムをものほしげに見送っているうちに、ミラノはリナーテ空港に到着。

遠方のマルペンサ空港に対し、リナーテはミラノの街に近い。バスで20分程揺られると、もうそこはドゥオーモ前。

一応有名どころのためドゥオーモを撮ってみる
一応有名どころのためドゥオーモを撮ってみる

鉄道でトリノへ移動すべく、警官にチェントラーレ駅までの道を尋ねると、地下鉄に乗れとのこと。肝心の行き方を調べていない何しに来たのかナゾなコロナ隊。

まだ有効な先ほどの切符で地下鉄に乗り込み、4駅でチェントラ-レ到着。
※ドゥオーモ前でバスを降りずそのままチェントラーレ駅へ行けたことを後日知る

さてさて、無事トリノまでの切符を手にし、あとは列車の入線を待つのみとなると、調子づいて腹が減ってきた。
唯一覚えた「クエスト!(questo!:コレ!)」を家臣と売店で連呼しパニーノをお買い上げ、いい旅夢気分で列車に乗り込む。

2時間ほどの列車の旅は、汚い窓越しの風景を楽しみ「本場のサラーメはすっぱいですねぇ」などと会話をしてる間に終わった。
ターミナル型のポルタ・ヌオーヴァ駅を出ると、ラクダ色のお上品な建物で形成された街が広がっていた。

感動する間もなく、まずは予約済みのお宿を探さねば。だが、地図すら持っていないため開始1秒で迷子になる。
そこで登場したのがカルロス・ゴーン似の紳士。明らかに迷子なコロナ隊に歩み寄り、道案内をかって出る。「ニホンは美しい国だ」と遠い目で語り、宿正面まで案内すると礼を言う間もなく風のように去っていった。

道案内しカネを請求するトラブルがあるようだが、後でこの類のマダムバージョンにも出会う。さすが上品なトリネーゼ。そしてホテル・ボローニャは道案内不要なほど、駅から目と鼻の先であった。

こちらがポルタ・ヌオーヴァ駅でござんす
こちらがポルタ・ヌオーヴァ駅でござんす
(2019年再撮影)
目の前はこんな感じでござんす
目の前はこんな感じでござんす
(2019年再撮影)

街をカッポがてら今夜のお食事どころを探索。
雰囲気、価格共に適当な場所が見つからず、迷ったあげく一軒のリストランテに潜入。

しかし、メニューがさっぱりわからない。予習したはずの単語も見当たらない。

メニューを見つめ固まるこの貧相な2人に業を煮やしたのか、カメリエーレは英語でメニューの説明をしだす。現地の言葉でオーダーできないこの悲しさ。せめてメニューくらいは理解できるようになろうと熱く心に誓ったイタリア最初の夜でござんした。お疲れサバであった、カーニボン。

サ、サバの味噌煮定食はございますか・・・?
サ、サバの味噌煮定食はございますか・・・?