パフパフ～～！パフパフ～～！！

朝と言えば小鳥のさえずりだが、ローマでは救急車のサイレンで起きることが多い気が。それでも快適な客室でボロ雑巾のように眠り、今朝は活力がみなぎっていた。さあ、1階で朝ごパンをいただきましょか。

食堂にはパーネ、サラーメ、プロシュット、ヨーグルト、果物など、目移りするものばかり。

「貧乏根性起こしちゃいますねぇ」とサラーメを狙うミヅーラさまを、「あさましいですねぇ」と山盛りの皿を持ちたしなめるカーニボン。ここはやはりイタリア人として譲らないのか、エスプレッソは宿の女主人がいれてくれるようだ。あ～喰った喰った。ゲフッ。

さて、正規料金で購入した本日の帰国便は夜8時と、まる一日自由時間がある。出発まで荷物をお宿に預けて、ローマの街をカッポしましょう。

午前中だというのに、ローマの街はキュ～！と失神しそうな暑さ。まだ湿気がないのが救いか・・・。

まずはバチカン目指してカッポカッポ！地図で見るとエラい距離だが、照り返しで目がチカチカする中、巡礼者のように歩もうではないか。

カーニボンの羽が示す方向へ進んでいくこと1時間以上、なにやら観光客が増えてきた！またもや他人にカメラ撮影を頼まれていたカーニボンが向こうを指差し、「あすこではないですか？」。見ると、観光客が一定方向に吸い込まれている！天竺目指すがごとく、ブタカーニとミヅカッパも後に続け～

敷地内の回廊に入ると、ひゃ！日陰で涼しい～。ジョンジョロリンと噴出す水飲み場に人が群がり、皆ノドを潤している。一口お試しすると、おお！バールで買った水よりも冷たい！何より無料！

回廊を離れサン・ピエトロ広場に出ると、その明暗のギャップにめまいが（眩）。日傘をさすアジア人がポツポツとおり、傘のクオリティーから察するに中華な方々のようだ。みんなサン・ピエトロ大聖堂に入るため、炎天下で並んでいたが、無宗教のコロナ隊はすぐにその場を後にする。

そろそろお昼ですねぇと、カネのないミヅーラさまがカーニボンにメシをたかる。

高速のSAなどにあるセルフお食事処『アウトグリル』に潜入。食にこだわりのある人から邪道と言われそうだが、アンティパストからドルチェまで温かいお食事を提供しておりどれもンマそう。手軽に済むとあって、リーマンや食後昼寝までしてる爺さんもいる。ポッロ（鶏）半身、パスタ、リゾットをいただくが、イタリアのセルフはミヅーラさま的にアリでござんす！喰った喰った、ゲフ～！貴重なトイレスポットにマーキング、さあカッポカッポ復活～。

裏道を進んでいくとカーニボンが羽を振って叫んだ。「ミヅーラさま、あれは例のローマ式飲み方ができる水道ではないですか！」

以前某NHKで放送した『イタリア縦断1200キロ』にて「こうするのがローマっ子なんです」と披露された、下に向いた蛇口をふさぎ、途中の穴からピューと噴出させ飲む方式のことだ。わ～い！やってみたかったのだ～。

紀元前のローマで政治経済の中心だったというフォロ・ロマーノの端を拝みながら、そろそろ散策を切り上げフィウミチーノ空港へ向かいましょか。

昨日は人で埋め尽くされた空港のチェックインカウンターが、今日は何もなかったように落ち着いている。

今回は早めに出国審査を終えときましょう。手荷物検査場で順番を待っていると、前の韓国人一家の息子（推定10代後半）に面白いことが。

係員たちが「デカすぎるよな・・・」と、息子の薬用ローションらしき液体容器を確認しあった後、「超過サイズでダメです」と彼に注意するも、顔の殆どがデキモノで構成されている彼を2度見した係員は「行ってよし」とスルー！家族を装ったテロリストならどうする。

行きと一緒で初夏の欧州便は満席。
久方ぶりに座席に身を沈め「やっと帰れますねぇ」と家臣と安堵し、ドリンクサービスの酒をまず何にするか話し合う。家臣は「ヴィーノとビッラ両方いただきますぅ」とな。

今回はこれまで以上に色々なミッションをこなし（主に喰いモン関係）、たくさんのイタリア人とお話し（シドロモドロに）、貴重な経験をしましたねぇ（ショーペロはイヤだが）。

物乞い並みに機内食のピビンバをがっつくコロナ隊に幸あれ。そしてビッラのお代わりを無視されたカーニボンにもっと幸あれ。「ミドゥ～ラたまぁ、ビッラを頼むとイヤな顔されますぅ（涙）」ってなことはあれど、また大韓で行くぜイタ～リア～！