VIAGGI
シャ~~!!
いつもならば決まって夜中空腹で眠れないのだが、今回はスズメさんと共に起床。つまり全く時差ボケがない!バルコニーの物干し綱から昨日洗濯したオベベを取り込み、身支度をして出発~!
本日は昨日のサヴォーナでレンタトロッコを借り、autostrada dei fiori(アウトストラーダ・デイ・フィオーリ:花の道)と呼ばれる高速道路を西へ走行、モナコ公国へ突入するのだ~!富豪気分を満喫したのち、イタリアへ戻りアラッスィオなる街でお宿入りというお品書き。本日もまた気持ちのいい晴天なりよ~!
サヴォーナの駅から予約したレンタトロッコAVISさまへは徒歩20分ほどとな。
「カーニボン、のけぞるほどに腹が減りましたねぇ」
「ミヅーラさまは寝ているときと食べているとき以外、いつもそうおっしゃる」
途中、地元のおっちゃんが数人タムロしている地味なバールで、コルネットとココアパウダーを乗っけたラッテ・マッキアートの朝食をいただく。パン好きではないが旅となると朝から甘ったるいパーネがもっさもっさできるのはミヅーラさまの七不思議である。
さて、旅のお供のスーツケース(以下、スケさん)をガラガラ引き、辿り着いたAVISさま。「ども~予約しているかんむりと羽ですぅ~」と確認書を提示し、ペルージャ同様、オプションの話になると構えていたらあっさり解放軍となる・・・。ここから先のドライブの様子はカーニボコラムをどんぞ~
みなさま、カーニボンでございます。
さて今回は、レンタトロッコの第2回目のご報告でございますぅ。レンタトロッコ屋にて前回と違って、あっさりと鍵を渡され、「外に置いているからとっとと出発してくれぇ」と、こちらがドン引きするぐらいのあっさりかげん。。。しかも、外に置いてあるトロッコを見てビックリ、「すはっ、新しいチンさん(FIAT500)ではありませんかぁ~!」
とまぁ、本場で念願の試乗ってなわけで、大興奮の出発とあいなりましたですぅ。
初めての高速乗り口も、すんなりくぐり抜け、いざモナコへ向けしばしひた走ります。そして、高速を降りつづらおりの道を下っておりますと、モナコのお金持ち街が一望でき、いやがもうテンションが上がってまいります。
なんとか市街地まで下りては来たものの、どこがモンテカルロ地区かよくわかりません。。。
羽(勘)を便りにグルグル回ることしばらく、金網で囲まれた見覚えのある道におどり出ましたぁ。「すはっ、これは、メインストレートぉ!」しかも、スターティンググリッドやメインポールなんぞも準備されており、もう本番さながらの雰囲気を醸し出しております!そして、第一コーナーから上り坂を駆け抜け、
「ここがカジノ前、おぉミラボー、ロウズヘアピンせまっ」
「本物のトンネルぅ、ヘアピン下ってるぅ」
と、大興奮のまましばらく周回を重ねましたですぅ~
普段は、F1の雰囲気は全くないとの噂でしたが、グランプリ開催近くのため、スタンドや縁石などかなり準備がされており、レーサー気分を大満喫することができましたぁ。この後、ポールポジションにトロッコを止め、「ロケットスタートからのホールショット!」っと、心の中で叫びながら走り回ったことは言うまでもございません。
チンさん、晴天、金網に恵まれて夢のようなひと時を過ごした所で、結びとさせていただきますぅ~
テレビでお馴染のヘアピンカーブやトンネルを爽快に走ること数周。ミヅーラさまが楽しみにしていた公務に『カルフール潜入』があるが、駐車場入り口が分からず散々迷ってグルグルし、人に尋ねようやっと駐車完了。お買い物は後ほどするとして、徒歩で再びコースをカッポしようではないか。
カルフールのあるフォンヴィエイユ地区からモンテカルロ地区へは徒歩ですぐ。先ほどクルマで走行したコースを今度は逆向きにカッポ。トンネルの中にはこれから設置する照明がゴロゴロ置かれ、更に進むと案外つつましいヘアピンカーブが現れる。
若干割高なジェラートをなめつつ通るは、ビンボー人には無縁のグラン・カジノ!駐車中の他人の高級車で写真を撮る人たちもおり、少なくともその一角には不景気の文字はなかった。ビバ!モナコ!
いやぁ、お祭り気分を堪能しましたぁ、ってんで、庶民の生活もリサーチせねばと何気なく立ち寄った小さなスペルメルカート。すると『世界の食材コーナー』にてカーニボンが悲鳴を上げた。「すはっ!ウォーカーズ!」
なんと!英国門外不出なはずのcrisps『Walkers』、しかもSalt & Vineger味が販売されていた!!人気なのかラスト3袋のみを我が家臣は大事そうに抱えレジへ。「今回一番の収穫でございますぅ」とな。幸せの種はどこに落ちているかわかりませんなぁ。
「カーニボン、腹が減ってめまいがしてきましたぁ」
「ミヅーラさまは盆と正月以外、いつもそうおっしゃる」
ってんで、気さくな雰囲気とお値段のピッツェリアへ「空腹な女王のかんむりと家臣の羽ですぅ」と潜入、「中心地では値段が高くて手が出せなかったのは察します。ささ、どうぞお楽になすって」と丁寧に案内される。
キャトルセゾンのピッツァとローザンヌ風インサラータ、そしてドライバーのカーニボンは水、ワタクシはビッラを注文。普通にンマくてお二人さま20ユーロなり~。パフパフ~。
食後「そろそろ潜入しましょうよぅ」とひじで家臣をつつきカルフールへ潜入。にしてもここは凄い!スペルメルカート好きなミヅーラさまなら何時間いても飽きない広さと品ぞろえ!
「カーニボン~もう卒倒しそうでございますぅ」口に泡ぶくをたたえるワタクシに、「しっかりなさいませぇ、それ、買い物カートでございますよ」って、カートも小型重機サイズなり!
夏を満喫できそうな庭用テーブルセットなどを扱うホームセンター部門、プロシュットやサラーメのディスプレイが豪快な肉部門、鼻が曲がりそうな生臭さの魚部門、そしてプライベートブランドが充実した食品部門など、もうこの世のパラディーゾ。トラットリアで発見し、欲しいと切望していたスプレー型バルサミコ&オリーブオイルをゲットし、ホクホク顔でカルフール訪問を終えた。
さあ、モナコも満喫したことですし、本日のお宿があるアラッスィオまでアンディアーモ!往路で撮り損ねた国境ユーロマークを復路もまんまと撮り損じ、途中ナビ役のミヅーラさまが道を間違えたが「ミヅーラさま、あれは郊外型CONADでは?入ってみましょうか」「ホホホ、そうと思ってわざと道を間違えたのですよ」と言い切り、ここでも市場調査。
再び夕方の海岸線を快調に走る。
午後7時でもまだ明るく、次回はぜひオープンカーで・・・という色気も出てしまう。
お宿のほど近くで迷っていると、子ども・老マダム・おっちゃんが意欲的に道案内をかって出てくれ、「そら、あの建物、道路渡ってトンネルくぐって右に折れなさい」と丁寧にご教授いただく。やはりイタリアは教えたがりな人が多い。日本で迷子の異邦人がいたら絶対おせっかいしてやろうと心に誓う。
「一日ご苦労さま」と駐車場で新チンさんを休ませ、お上品な雰囲気のロビーでチェックイン。
あ~さてさて。散歩がてらお食事どころを探しに行きましょうか。
口コミ検索で「これは期待大ですぞぉ」とにじり寄ったリストランテたちは、我々では首根っこをつかんで追い出されそうなハイソな雰囲気。結局、通りすがりに気になった庶民的なトラットリアへ「かんむりと羽ですぅ」と押し入ることとする。夕日に染まった海が見える屋外のテーブルではすでに数組が食事を始めていた。
まずは白ヴィーノでかんぱ~い!ごっきゅんごっきゅん、ピヒャ~~ァ!本日ようやく解禁のコッツェ(ムール貝)とそのスープをパーネに浸しもっさもっさ。塩とレモンがなによりの調味料の魚介フリットをもっさもっさ。
「山のお肉もいいでふがぁ、海のお魚たちはやふぁり最高でごふぁいまふねぇ」
「ミヅーラはまぁ、食べるか喋るかどっちかになはいまへぇ~」
プリモのヴォンゴレ・ビアンコを「ひあわへでふねぇ」ともっさもっさしていたとき、ミヅーラさまのノドに激痛が走る。いたた!ヴォンゴレの殻が刺さったぁ!
おかわりのパーネで流し込もうとするもビクともせず、ヘタに動かそうとすると容赦なく突き刺さるので、結局ノド内に放置したままトボトボお宿へ帰る。「コイツは一生ワタクシのノドに居候する気なのでしょうかぁ」と悲観しながら、殻と共に眠りに落ちたのだった。