VIAGGI
チュンチュンチュン~
今年もきましたイタリア行脚当日!
いつもの大韓航空チケットが売り切れ、欧州系フィンランド航空の利用に期待を膨らませながら、王国運営トロッコと共同運航の阪急電車に乗り込む。
いつもはスズメさんがチュンチュン鳴く前からの出発だが、今回は通勤時間どストライク。サラリーマンに潰されつつ関空到着~。簡単なあいさつくらい覚えるべし、がミヅーラさまの信念だが、空港の本屋で立ち読みし覚えたフィンランド語も鳥あたまゆえすぐ忘れ、意味のないまま搭乗ゲートへ。
機内へ乗り込むと、さすが北欧!というお姿の金髪長身美人がペットボトルの水を配りながらコロナ隊をお出迎え。「さて、どんなおもてなしグッズが出るんでしょうねぇ(嬉)」
しかし、歯ブラシセットやアイマスク・靴下など、機内で快適に過ごすための通称『おもてなしグッズ』は座席ポッケにもなく、配り歩くフシもない。
「も、もしやないのでしょうかミヅーラさま・・・?」 との疑問は、「きっと経営難でカットされたのでしょう・・・」 との勝手な解釈で払拭することとする。
離陸後しばらくして漂う機内食のいい匂いをおかずに食前酒のビッラをごっきゅんごっきゅん。やっと配られた機内食の銀紙をペロっとはがした瞬間、2人同時に「すはっ!」と息を呑んだ。
カ、カツ丼・・・!
特大茶びんで緑茶を配り歩く金髪CAさんと共に、北欧のイメージから真逆な今回のメニュー。ビッラとの相性バツグンでペロッと完食~
欧州乗り換えは体が楽チン。9時間ほどで狭い機内から一旦開放!シェンゲン協定国家内の乗り継ぎで、ここヘルシンキはヴァンター空港にて、王国発行の100年パスポートで入国審査を受け搭乗ゲートへ。
免税店は、ブランド品より北欧の豊かな自然を押し出したグッズや食品が目立つ。そしてジェットコースターに乗る条件を満たせるほどデカいスナフキンさまが出迎えたムーミンショップは子供たちに大盛況!「ローマまでのお食事は何が出るのでしょうねぇ」とワクワクしながら再び搭乗。
機内はガラガラ、最後尾席のコロナ隊は一見濃厚そうで実は控えめなお味のナゾ肉ハンバーグをモソモソし5本目のビッラをごっきゅんごっきゅんする。
「ゴハンはビミョーな気がいたしますですぅ」と文句をたれつつも、広々横になり仮眠を取ると、ローマまでの3時間はそれほど長く感じられないのがいい。
しかし、コロナ隊の便の表示が案内モニターにない・・・。イヤな予感がし、ダベっている係員に搭乗券の半券を見せ尋ねると、
「キミら、ターミナルBやでぇ」
「ほんでココ、ターミナルAやでぇ」
「ひぃぃ~~~!!」
別のターミナルに迷い込むとはこれいかに。このまま到着口に出ると、ターンテーブルへの逆流はムリ。かと言って、このターミナル内部から別ターミナルへの逆流もムリ。
まずは到着口を出てターミナルBへ行き、別の係員に旅の女王であること、荷物が迷い込んでいること、三度のメシよりビッラ好きなことを告げると、「一人だけ潜入OK」とな。ビッラ大好きなこの女王が、必ずや生き別れになったスケさんを奪還しますぞ!
目当てのターンテーブルを見つけ、前で待ち構えるも出てこない。同胞と再会を果たす他の人たちを見ていると、ロストバゲッジの不安も出てくる。ついに流れてくる荷物がなくなった~とあわわしていたら、同じくロスバゲ疑惑の人たちが「あすこに!」と指をさす。係員によけられたスケたちが、「ご主人さま、ご主人さま」と端っこで待っているではないか。おお、我がスケさんもおった!お迎えが遅れてすまぬ!
30分は待ちぼうけた家臣と合流、列車を乗り継ぎテルミニ駅に到着したのはもう夜9時を回っておった。
「最初の夜ゴハンはスペルメルカートの惣菜にしましょうよぉ」
テルミニ駅地下のスペルメルカートでポッロ(鶏)丸焼き、インサラータ、サラーメをカゴに放り込み、「やはりビッラで締めくくらなければ」と宣言しつつもぬるい缶しかなく、水で済ますことに。ぬるい飲み物を瞬時に冷却する伸縮可能な旅グッズを、東大阪の町工場の皆さん、ぜひ開発してくださいな。
さて、迷いつつも予約済みのお宿に無事チェックイン、身をキレイキレイにしてプチ宴会を始める。ポッロは塩味がきいてビッラに合いそう。サラーメも予想を裏切らない酸っぱさで、あ~喰った喰った。
こちらは夜10時だが体内時間は朝の5時。体も心底疲れているはず。明朝は早いのでとっとと寝ましょう。お疲れであった、カーニボン。ピャ~~・・・。