VIAGGI

Trentino-Alto AdigeNovembre 2018

プローストォ~!

夜明け前から目が冴え、そのまま朝を迎える。むむ?初日の体調不良がじわじわとよみがえる嫌な予感。
とは言え、本日は昼の列車でイタリアを離れ、最終宿泊地ミュンヘンへINするというおしながき。チロルの冷気を感じつつ、日曜朝から営業のスペルメルカートへアンディアーモ!

イタリアでのお買い物はここで最後ゆえ、お土産を張り切ってカゴに放り込む。

通りがかりの公園にはハトマンションが
通りがかりの公園にはハトマンションが
お宿から徒歩3分の中型店舗はありがたい!
お宿から徒歩3分の中型店舗はありがたい!
ちなみに食肉加工品は日本持ち込み禁止ですぞ
ちなみに食肉加工品は日本持ち込み禁止ですぞ

部屋に戻り、備え付けのエスプレッソマシーンを使ってみるも水の入れすぎで洪水を引き起こしたのはさておき、先ほど入手したパーネでお弁当パニーニ作成~。台所はないものの、このお宿も皿やナイフがあるのはありがたい。

チェックアウトし、少し重くなったスケ次郎・スケ三郎をガラガラ連れメルカティーノを訪問すると、広場に整列したチロル楽隊が演奏をおっぱじめた!これはもはやイタリアではない光景!そして曲の冒頭を終えると、街中を練り歩くのか、広場から行進し去って行った。

ここここ!メルカティーノ会場ですぞぉ!
ここここ!メルカティーノ会場ですぞぉ!
チロル楽隊の皆さんにお客さんも大興奮
チロル楽隊の皆さんにお客さんも大興奮
「楽隊の次は天使たち降臨ですぅ!」「エセ女王さまとは違いますねぇ」
「楽隊の次は天使たち降臨ですぅ!」
「エセ女王さまとは違いますねぇ」
クリスマスまでの日数を数える『アドベントカレンダー』実物版!
クリスマスまでの日数を数える『アドベントカレンダー』実物版!

さてさて、メルカティーノらしいものも堪能したし、ブレッサノーネを後にしましょか。

駅のバールで甘きパーネとカッフェ・マキアートを腹におさめたのち、今回早割で正規料金の半額以下29ユーロで予約した国際列車へ乗り込む。国際列車の予約方法はまた後日Al Castelloでご報告するとしよう。

オーストリア連邦鉄道(ÖBB:Österreichische Bundesbahnen)管轄なんですよぉ
オーストリア連邦鉄道(ÖBB:Österreichische Bundesbahnen)管轄なんですよぉ

コンパートメントではないものの人もまばらで悠々と席を占領。ミヅーラさまは忍び足で近づいてきた体調不良を払いのけるべく、横になり安静を心がける。

羽はお弁当と車窓を楽しんでいるもよう
羽はお弁当と車窓を楽しんでいるもよう

メルカティーノ参りも終わったところで、家臣の動画でブレッサノーネとボルツァーノの屋台たちを振り返ってみましょう~(再生すると音が出るので出先や職場ではご注意を!)

列車がターミナル式のミュンヘン駅ホームへ滑り込み、3時間半の旅が終わった。
ああ、この景色、冷たい空気、懐かしいですねぇカーニボン、と語り合ったかどうかは忘れたが、ここから徒歩1分・スキップで30秒の、駅から這って帰れる定宿『Hotel Amba』へ。

お宿からホームも見下ろせるロケーション
お宿からホームも見下ろせるロケーション

しんどいため乗り気ではないが、カーニボンが切望していたホフブロイハウスへ表敬訪問することに。あいや、ホフブロイハウスとはミュンヘン中心部マリエン広場近くの、ナチス旗揚げ演説にも使われたデカいビアホールで、上階はレストランとなっている(らしい)。

「ワタクシはマース(Mass:1ℓジョッキ)でいただく所存でございます、ミヅーラさまぁ(嬉)」
「ワタクシは万全でないので、小(500ml)も呑みきれなさそうですよ、カーニボンや(疲)」

日曜なので開いているように見えてどこも閉店
日曜なので開いているように見えてどこも閉店
マリエン広場の新市庁舎は荘厳ですなぁ
マリエン広場の新市庁舎は荘厳ですなぁ

ホフブロイハウスに到着すると午後三時過ぎで凄い人だかりと活気!空席がなかなか見つからず奥へ奥へと進んでいく。

天井に模様が描かれてゴージャス
天井に模様が描かれてゴージャス

そこへちょうどお帰りの一団発見、ベンチにケツをねじ込ませ席確保!同じく席を探していた金髪女子2人組も「ここいい?」ということで仲良く着席。

給仕さんはテーブル担当制らしく、忙しく動き回りつつ視線を配っているものの、待っているだけでは何もありつけない。まずは周りの客を観察すると、さぞかしデカい肉をマースで豪快に流し込んでいると思いきや、意外に500mlの小グラスを静かに傾けている。

ドゥンケル&オリジナルはマースと500ミリも注文可能
ドゥンケル&オリジナルはマースと500ミリも注文可能

隣の女子たちが興味深げに我々の注文を見守る中、カーニはマースでホフブロイオリジナル、ワタクシは小ヴァイスビアをご注文。女子はグラスで白ヴィーノを頼んでおる。ビアホールでは最低限イモとビールは頼まねばと構えていた自身の了見の狭さが恥ずかしくなるくらいのフリースタイル。

「ワタクシは万全ではないので・・・」と言った舌の根も乾かぬうちに、運ばれたヴァイスビアを一口ごっきゅんすると「ンマい!!」。快調にカラダ健やか茶を飲み干し、オリジナルをマースでおかわりぃ!

カーニも小ドゥンケルをお代わりぃ。合計3ℓ消費~
カーニも小ドゥンケルをお代わりぃ。合計3ℓ消費~

隣の女子が「もう?!」と二度見したのを皮切りに、彼女たちは今夜3時間かけてバスでチューリッヒに帰るとか、こちらは欧州3泊の弾丸旅とかの世間話をし、改めてみんなで「プローストォ~(乾杯)」!他の旅人と話すのはご無沙汰だったが、こういうのはやはり楽しいですなぁ。

ちなみにマースは€8.9で、€10渡すと釣りはチップとなるシステムのよう(ミュンヘン在住の方おせーてくだせ~)?しかし€20渡すとちゃんと€10の釣りはくれたので、端数ならばよしとしよう。

さて、絶好調なカラダを取り戻したかんむりとマイペースな羽は幸せな気分で席を後にし、「カーニが無理にでもいざわなければ諦めるところでしたぁ」と家臣に感謝し一旦宿へ戻る。

少しの休憩ののち、今度は「お食事を!女王!ご決断を!」と小バエ家臣がうるさいので、再び先ほどのマリエン広場へ。目指すはDonisl!

ここはかつて「旅は道ヅレ」なる関西ローカル番組で、ドイツでビッラを100種類飲みたい女子と、吉本新喜劇の女優・宇都宮まきちゃんが訪れたビアホールである。冬だけに外のテーブル席がなく残念だったが、それほど腹も空いてないためビッラとイモを注文。

ホフブロイハウスと打って変わり空席が目立つ店内
ホフブロイハウスと打って変わり空席が目立つ店内
定番のザワークラウトとヴルスト、イモで大満足
定番のザワークラウトとヴルスト、イモで大満足

会計で「チップは含まれておりません」とあからさまに要求されたのは衝撃であったが(キレがいいので€5支払うはめに)、「ここもミッションコンプリートですねぇ」と越後屋と悪代官並みに笑いあい、フラフラと宿路についた。