VIAGGI

Trentino-Alto AdigeNovembre 2018

プローストォ~!

昨年のアンサーソング的に催行された今年のビッラ行脚当日、隊員犬が「昨年と同じルートならばお留守番してます」というので、久々のかんむり&羽コンビで関空からエアチャイナに乗り込む。

Al castelloでもお伝えしたとおり、今回の行脚は上海経由でミラノIN、昨年と同様メルカティーニ・ディ・ナターレ(クリスマス市場たち)を巡り北上、ビッラ共和国のミュンヘンから帰国の途につくというおしながき。

「機内食をもっさもっさする所存ですよぉ」「すはっ!ミヅーラさまの背後にスケさんの生霊が!」
「機内食をもっさもっさする所存ですよぉ」
「すはっ!ミヅーラさまの背後にスケさんの生霊が!」

そして今回はエコノミー利用でありながら、上海は浦東空港のビジネスクラスラウンジに潜入する権利を得たのである!

「ワタクシは脂っこい焼飯をもっさもっさする所存ですよ、カーニボン」
「それではぁ、ワタクシはぁ、脂っこい焼飯をもっさもっさする所存でございますぅ」

・・・家臣は時々ヘンなオウム返しをする子である(ちなみにミヅーラさま背後のスケさん生霊についてはコチラ)。

関空から上海までの機内はキャビンクルーが全員中国人であった。
国際線でありながら英語を話す素振りも見せぬあたりマイペースだが、中国語のお勉強になりテンソンが上がりまくるミヅーラさま。

夕方でも割と立派な機内食。ビッラもモツロンお代わりなり
夕方でも割と立派な機内食。ビッラもモツロンお代わりなり

浦東空港にて中国へ入国せず制限エリアに留まるトランスファーは初めてだったが、そのフローの面倒なこと!ネットでもその辺が不安という声が多数見受けられたので、Al castelloで改めてご報告することとする。

乗り継ぎ時間はラウンジでふんぞり返りながらタダ飯をビッラで流し込み、ドルチェをヴィーノで流し込んだあとシャワーでスッキリ、そしてまたタダ飯をかっ喰らうという至福の時を過ごす。

「そこかしこのお飲み物がすべてタダ・・・」「ミヅーラさま、お鼻血が出てますよぉ」
「そこかしこの飲み物がすべてタダ・・・」
「ミヅーラさま、お鼻血が出てますよぉ」

・・・が、お留守番を強いられたスケさんの怨念か単に喰いすぎか、搭乗前に吐き気やめまい、動悸息切れなど体調不良のデパートと化し、朝7時にミラノはマルペンサ空港に降り立った時にはミヅーラさまはカンペキな廃人になっていた。

ミヅーラさまが廃人の間にお夜食をば
ミヅーラさまが廃人の間にお夜食をば
マルペンサ空港到着~!てミヅーラさま魂が~!
マルペンサ空港到着~!てミヅーラさま魂が~!

エアチャイナだけに乗客の大半は中国人。中には相当怪しい挙動を見せるオッサンもおり、入国審査に時間がかかるかかる!その間も胃の気持ち悪さは悪化。

空港からミラノ中央駅までのプルマン(空港リムジンバス)の荒い運転により、ミヅーラさまの体調不良はデパートを越えてAmaz●n級になっていた。

ミヅーラさまが廃人の間に朝のバリューセットをば
ミヅーラさまが廃人の間に朝のバリューセットをば
ささ、列車でトレントへ向かいましょう、ミヅーラさま
ささ、列車でトレントへ向かいましょう、ミヅーラさま

高額な特急のクセに遅延しまくった列車で15時に本日の宿泊地トレントへ到着した時は、ヴェネツィア行脚でカーニがそうだったように「ようやっと・・・」の思いで目頭が熱くなった。かどうかは忘れたが、足早に小雨まじりの中宿へ急いだ。

ミヅーラさま、トレント到着ですよぉ
ミヅーラさま、トレント到着ですよぉ

さてさて、近年コロナ隊のお宿は常時スタッフがいるホテルではなくアパートが多い。チェックイン時間内に赴き、部屋の鍵を渡され宿主が去っていくパターンである。おお、今回はデカい冷蔵庫や食器、オーブンもついたステキな台所や食卓もあるぞい。

家電とインテリアに統一感がありますなぁ
家電とインテリアに統一感がありますなぁ

「あうあう~(カーニボンだけでも街を楽しんできてくださいなぁ)」と言い残し、機内からずっと握りしめていたゲ○袋を放り投げ寝床に倒れる。

ものの30分も横になると少し体調が回復。安静にするのは思った以上に重要ですな。同じくくつろいでいた家臣が羽にブラシを当てながら「街の散策に行けますか、ミヅーラさま?」。

陽もとっぷり暮れ、まずはお宿近くの中心地ドゥオーモ広場へ出ると、なんとドゥオーモに投影したプロジェクションマッピングが!明日からメルカティーノ・ディ・ナターレが開催されるここトレントは小さな街ながらカネのかけた演出をしている。

「雪のプロジェクションマッピングですぅ」「あうあう~(キレイですねぇ)」
「雪のプロジェクションマッピングですぅ」
「あうあう~(キレイですねぇ)」

「あうあう~(そらそうと、次の公務はどうなってますかな?)」
「はぃぃ、例のところに行く、となってございますミヅーラさまぁ」

そう!その街のスペルメルカートに行くのが何よりも好きなミヅーラさま。珍しく2階にも売り場がある「EURO SPAR」へいざ!

今年は行く先々で雨雲が追いかける予報
今年は行く先々で雨雲が追いかける予報

EURO SPARは事前調べで「お上品」とメモった割に陳列など庶民的だったのはさておき、チェントロでこんな広いスペルメルカートは珍しい。お惣菜コーナーや、イタリアではあまり見ない1個から取れるドイツ方式(?)のパンコーナーなどテンソンが上がるも、水など最低限の買い物で一旦市場調査を終える。

家臣の羽が小腹がすいたと小バエ並みにうるさいので、店内の見通しがいい一軒のバールへ潜入。
羽が所望した生ビッラはあいにくタンクが切れていて缶ビッラとグレードダウンするも、それにすらいつものステキなおつまみ一門がついてきた!

「ようやっとおやつにありつけましたぁ」「あうあう~(羽は元気でいいですねぇ)」
「ようやっとおやつにありつけましたぁ」
「あうあう~(羽は元気でいいですねぇ)」

この時点で夕方の5時くらいか。
お食事処はだいたい19時に開きがちなのでビミョーな時間。更に体調不良を引きずりつつトラットリアでお食事する自信がなかったため、カーニボンに打診してみる。

かんむりから発せられるSOSを羽がキャッチしたかどうかは知らんが、「ワタクシもおつまみセットで少し満たされましたゆえ、お宿宴会でもよござんすよぉ」とな。ナターレ時期だからか、カーニのゴマつぶ目は慈愛に満ちていた。

それならば宴会の買い出しに先ほどのEURO SPARへアンディアーモ!!
先ほどショーケースの前でヨダレを流して見ていたお惣菜たちをお買い求めし、お宿に戻ってテーブルセッティング完了~!

パスタ不在は残念だが、一応アンティパスト・プリモ・セコンドが揃っている。大事を見て呑まんデーに制定しつつも、昼メシを抜いた反動かフォークが進む進む!

先ほど入手した電池式キャンドルも配置~
先ほど入手した電池式キャンドルも配置~

「ささ、ゆっくりおやすみなさいましぃミヅーラさまぁ」と家臣に促され、何十時間ぶりに気持ちのいい布団で安眠を取ったのだった。