VIAGGI
ぬお~~!あ~さ~~!
昨夜、中途半端なところで眠りの神様が降臨しまた去っていったため、例によってミヅーラさまはまた夜明け前から朝食を待ち焦がれる身となってしまった。
「カーニボン、何も言わなくてもわかっていますよ。腹が減って眠れないのでしょう」
「それはいやしいミヅーラさまだけですよぅ~」
ってんで境内を走りぬき一番に神主さまにダイブする福男並みに猛スピードで朝食場所へと駆け込む。
本日は美食の街パルマに移動。ロンプラ先生ご推薦のトラットリアもチェック済み。朝ゆっくり普通列車に乗り込むも、バルサミコ酢で有名な経由地モデナでまた30分の遅延に巻き込まれる。やっとパルマに着いた頃には、朝食で満たされたハズの胃の中が交通整理を完了させ、次の車両(食料)を今か今かと待つ状態にまでなっていた。



「カーニボン、私たちが見切れているような」
駅近No.1の一つであろう、カーニボンが関空で搭乗直前に予約したお宿にチェックイン。「ほぇぇ、立派な旅籠ですねぇ~」
エントランスに欧州4カ国ほどの国旗が掲げられている時点で普段我々では利用できないグレードなのが一目瞭然だが、ネット割引で半額程度まで下がり手の届くお値段に。さて、部屋の匂い付けも済んだところでお昼をもっさもっさしにチェントロへ繰り出そう。

「ミヅーラさまぁ、お昼場所は確かお調べが済んでいるとか」
「ホホホ、もちろんですよ、カーニボン」
得意げに先導するも、ロンプラ先生が紹介する一押しトラットリアが見つからない!というより、住所自体見つからない!周辺をグルグル捜索するも見つからず、「すはっ!ミヅーラさま、もうリミットです!これを過ぎるとお食事処が中休みに入ってしまいます!」という我が優秀な家臣カーニボンの制止によって次の候補を探すことに。
「ミヅーラさま、実はですねぇ」どうもカーニボンはグルグル回っている間、潜入したい店を見つけたらしい。店内の様子はカーニボコラムでどんぞ~。
みなさま、カーニボンでございます。
今回は食の都、パルマでございます。パルマ名物といえば、何をご想像されますでしょうか?はい、生ハムとパルミジャーノでございます。
街をカッポしておりますと、ガラス越しにまな板(?)の上にハムとチーズが山盛りされており、それをモッサモッサしている人々の姿を目撃いたしました。しばらくうらやましそうに眺めておりましたが、ミヅーラさまと共に潜入することにいたしましたぁ~。
とにもかくにも名物を頂かねばということで、「パルマ盛り」なる、それっぽい物を頂くことといたしましたぁ。あっ、お飲み物はモチロン、「ランブルスコ」(微発泡ぶどう酒)でございます。

おいしそうな料理が運ばれるのを横目におとなしくまっておりますと、パルマを山盛り(?)にしたお皿がやってまいりましたですぅ(残念ながら、まな板ではなかったですがぁ)。その中身ですが、生ハムにパルミジャーノ、キノコにお野菜とすてきな盛り合わせとなっております。さて、まずは生ハムを一口・・・、すはっ!うま~いっでございますぅ~!この野性味あふれる味は、ぶどう酒と共にいただくと、天にも昇る気分でございますなぁ~。次にパルミジャーノを一口・・・、ふむ、ちょっとしょっぱ目ですが、乳臭くなく、うま~いっ!でございますです。。。さらに、(正体は不明の)キノコも控えめなお味が逆にアクセントになっており、お皿の上でみごとなアンサンブルを奏でておりますぅ。。。

いや~、食べつくすのが残念でしかたない思いでいっぱいですねぇ~(っと、言いつつも完食でございます)。ぜひ次回は、まな板(?)盛りに挑戦したいですなぁ~。
ゲフッ。食った食った。ってんで、
「午後からの公務はなんですかな、カーニボン?」
「はぃぃ、『Barilla Centerに怪しまれることなく潜入する』となってございますぅ」


Barilla Centerとは、日本の輸入食材店でもよく見かけるパスタメーカーのBarillaが運営するショッピングモールで、小ぶりながらもH&Mや飲食店、映画館なんぞも入っている。我々コロナ隊はイタリアの食糧事情を視察すべく、キレイで広いスペルメルカートに潜入。
ナターレ前だけにヴィーノ、パネットーネ、フォルマッジョ、果てはシャンペンタワーを形成できる使い捨てグラスたちも一式にしたセットがステキな籠に入って売られている。他にも網に入ったムール貝やら、専用のまな板と抱き合わせにしたサラーメなど、欧州な趣のステキグッズ多数。まだ最終日ではないものの、出逢いを感じた品をお土産用にゲット。


視察を終えチェントロをカッポ。ナターレ前だからか年中やってるのか、『阪神百貨店ヨーロッパ物産展』のような屋台があちこちで開かれている。ンマそうな煮物やフォルマッジョ、生活用品など大盛況の様子。そこをピロっと抜けると『ピロッタ宮殿』なるファルネーゼさんの居城に出る。今は美術館や博物館が入っているようで、敷地内をちょいと横切らせてもらいましょう。

「ワタクシは一度お宿に戻って休んできますよ。昨日のようなことになってはいけませんからね」
「ではぁ、ワタクシはぁ、一度お宿に戻って休むことといたしますぅ」時々壊れたようにオウム返しをする家臣を従え、早い時間にもかかわらず陽も落ちてしまった目抜き通りをお宿に向かって急いだ。
お宿に戻ってまずしたいことは、イタリアにて初めて遭遇した部屋備え付けのバスタブでゆっくり湯船に浸かること!冷えた体が温まりいい気持ちのまま遅いシエスタに突入。我が家臣も疲れたのか口をポッカリ開けて寝ている。
小一時間ほど休んだか。
「ミヅーラさまぁ、ワタクシなんぞはそろそろ空腹を感じてまいりましたぁ」
「ホホホ、カーニボンは道で拾い食いをしているとき以外、いつもそういいますねぇ」
ってんで、既にお食事情報が尽きたコロナ隊は、とりあえずチェントロに出て適当に探す手法に出る。が、めぼしいお食事処が見つからず目につくのはバールばかり。12月の寒空の下でも歩道に席を広げヴィーノをいただくのがイタリア流か。日本のように底冷えの辛さはなく、コロナ隊もバールの外でヴィーノをいただきつつ、夕食の作戦会議を開く。
「こうなったら我々のお宿のお隣の、ホテル兼トラットリアに潜入してみましょう」
お宿が併せて経営しているリストランテはンマい、というのがミヅーラさまの根拠のない持論。そして実際その店でパスタや肉たちを食すと・・・うむ、ンマい!!

上手く説明できないが、海岸部の市場の食堂などは海産物の素材をまんま生かした料理が売りであるのに対し、ここは上手く配合した濃厚ソースで食材を引き立てている。今こうして振り返っている間にも、そのレモンの効いたさわやかなソースと肉の触感がよみがえりヨダレがでそうなほど。
いつもはアンティパストとプリモで済ますミヅーラさまが「ドルチェは?」というカメリエーレに「ぜひに!」と飛びつく。大きなチョコケーキも最後まで美味しくいただけた不思議な夜でございました。

さて、お宿に戻り2回目のフロタイム~~!!
ペカペカで清潔なバスタブにゆっくり浸かり「ああ、このお宿から離れたくないですなぁ・・・」とまで思うも、明日は早くも行脚最終地点のボローニャへ向かわねばならない。
「腹も膨れ臭いカラダもキレイになったことですし、眠ることといたしま・・・スピー・・・」
「いらっしゃいませぇ~」
はて、今度は誰かが眠りの国からいざなっている。すぅっと引き込まれるまま、背中のブレーカーがカコンと下がったのであった。

「欧州産のひまわりの種はおいしいですねぇ」