PASSEGGIATE

TAINANAprile 2023

台南旅2日目の本日は、切望していた烏山頭ダム&ビール工場訪問!
駅近な朝ごはん屋がなく、台鉄弁当も時間外のため、ホーム売店のおこわなどで腹を満たし列車を待つ。

地方の駅はレトロゴージャス
地方の駅はレトロゴージャス
これら駅名標が台南感をかもし出す
これら駅名標が台南感をかもし出す

あいや、烏山頭ダムの説明がまだであったな。

日本時代、日照りや排水不良に悩む嘉南平原に灌漑設備を導入すべく、着工から10年を費やし完成した当時世界最大のダムである。2014年公開の台湾映画KANOで存在を知り、指揮を執った八田與一技師の銅像を拝みたかったのだ。

行き方を調べると、なんせ情報が少ない!現地ツアーかタクシー移動らしいが、隆田新営・柳営・林鳳営善化①/善化②の各駅から路線バスが出てるようだ。少ない本数の組み合わせでバス往復を狙う。

行きは隆田駅前の乗り場から橘10バスで
行きは隆田駅前の乗り場から橘10バスで

ここで台湾旅行の秘密兵器『台灣公車通』登場!
バス路線番号を入力すると現在の走行位置など表示できる、こんな田舎まで網羅する優れモノアプリである(App Store/Google Play)

首輪をしたリバティー犬に追いかけられつつバスを待っていたら、定刻にぬっと現れたのは小さなマイクロバス。4人ほどを乗せて30分もかからず烏山頭水庫到着~!

烏山頭水庫バス停のすぐお向かいが
烏山頭水庫バス停のすぐお向かいが
ジャーン!入園口でござんす~!本当に来れた~
ジャーン!入園口でござんす~!本当に来れた~

勝手にタダと思っていたら公共交通で来ると入場料@60元という、意外に管理された施設だった。ここも飼い主がナゾなリバティー犬の楽園らしい。

リーフレットの地図を見つつも開始5分で迷子に。同じく観光であろう、0.5訊けば20返してくれる陽気なご婦人たちのお導きに助けられる。

堤防の階段を登りきるとそこは堤防の上
堤防の階段を登りきるとそこは堤防の上
建設時に土砂や人員を運んだ蒸気機関車ですって
建設時に土砂や人員を運んだ蒸気機関車ですって
八田技師の銅像にご挨拶。立派な花束が手向けられておった
八田技師の銅像にご挨拶。立派な花束が手向けられておった

関東大震災で予算が削減、大幅な人員整理を強いられた際は、作業員ではなく就職口がある優秀な職員から解雇し、その口も自身が奔走して探したらしい。人間味がエグい。

午前中で既に日差しがキツいが、頑張って端まで行ってみよう。遊覧船乗り場もあり、カラオケ大会や園内カートを楽しむ団体客が多く見られる。

ガランとした休憩所で一休み。外に自販機・トイレもあるでよ
ガランとした休憩所で一休み。外に自販機・トイレもあるでよ
天壇なる建物と70年代ぽい園内カート
八田技師記念室に到着~炎天下の散策もあと少し!
八田技師記念室に到着~炎天下の散策もあと少し!
着物の展示や、座って見れる紹介ビデオコーナーも
着物の展示や、座って見れる紹介ビデオコーナーも
KANOで観た送水口!想像よりSサイズだが水も出てる~
KANOで観た送水口!想像よりSサイズだが水も出てる~

これでほぼぐるっと一周したぞ。お次は隣接する八田與一記念園区へ走吧!

八田技師は建設に携わる作業員や家族が安心して暮らせるよう、宿舎から学校、テニスコートまで作ったそうな。その宿舎を再現したのがこの記念園区。ダムを説明する展示館や売店などもあり、入場料はここも含まれる。

和洋折衷の八田邸に潜入するであります
和洋折衷の八田邸に潜入するであります
こんな親戚の家あったらテンソン上がるわぁ
こんな親戚の家あったらテンソン上がるわぁ
執務室は洋室であります
執務室は洋室であります
こちらは阿部邸。室内が爽やかであります
こちらは阿部邸。室内が爽やかであります
畳がある部屋これすなわち畳部屋
畳がある部屋これすなわち畳部屋
甘味処で寝るリバティー犬
甘味処で寝るリバティー犬

お次はビール工場へ走吧!今度は善化方面なので、烏山頭水庫前ではなく、ここ記念園区前のバス停・嘉南里から。

この後の大失態に気づかず余裕でビールをあおる
この後の大失態に気づかず余裕でビールをあおる

30分ほどのち、アプリで順調にバスが近づいているのを確認。我ながら完璧なルートだ。

だがしかし、ああしかし、再度アプリを見るとバスは既にここを通り過ぎている?!しかも次は2時間後?!バスなんぞ来とらんぞ?!?!

・・・人の思い込みは恐ろしい。バス停に微塵の疑いもなかったが、実は一見ダムに戻る反対車線のバス停が正解であった。確かに反対側はバス来てたな・・・。

往復で別の駅なのが勘違いを助長させた
往復で別の駅なのが勘違いを助長させた

2時間待つ選択肢はさすがにない。記念園区のマダムにタクシーを拾いたいと告げると、電話で呼んでくれた。なかなか来ないタクシーをマダムも気にしてか一緒に待ってくれたが、現れたのは典型的な白タクであった。

マダムが金額を確認するとなんと400元(≒1800円)とな!ボッタクリを疑うも、もう乗るしかない。
(後日調べると初乗り(1.25km)70元、250mごとに+5元など、13km以上でほぼ適正価格だった。疑ってすまぬ)

「ミヅーラさまが空き缶集めで工面したカネが(哀)」
「この失態を忘れぬよう戒めます(貧)」

400元は高いがタクは快適、すぐにビール工場の善化啤酒廠到着。予約すればガイド付きで見学できるらしいが、生ビールさえ呑めれば製造工程はどうでもよろしい。

保育園感のあるエントランス
保育園感のあるエントランス
不敵な笑顔で放尿する空き缶人形
不敵な笑顔で放尿する空き缶人形
予約なし&フリーで入れる展示室も
予約なし&フリーで入れる展示室も
食べ物は甘いソーセジしかなかった。昼メシ代わりに2本喰らう
食べ物は甘いソーセジしかなかった。昼メシ代わりに2本喰らう

工場横の売店で生ビールを呑むミッションは台湾で2軒コンプリート。ホクホク顔で駅まで市道を歩く。行きとは違い帰りは善化から鉄道に乗る。

こんな位置関係でござんす
こんな位置関係でござんす

台南に戻り、夕方は藍晒圖文創園區なるリノベした話題スポットへ走吧!
週末だからかステージでライブがあったり、ハンドメイドを売る露店が出ていたり若者の活気で溢れていた。

道すがら樑記正老店牛肉湯で台南名物の牛肉湯を食し、陳記尹子福で外帯したガチョウ料理でお宿宴会とする。

最近は夜市よりお宿宴会がお気に入り
最近は夜市よりお宿宴会がお気に入り

今日は疲れた。明日は台南を出てKANOの聖地・嘉義を経由し台中に入る。乗りそびれ運が明日も続くとは知らずに眠りに落ちた。