PASSEGGIATE
台南旅2日目の本日は、切望していた烏山頭ダム&ビール工場訪問!
駅近な朝ごはん屋がなく、台鉄弁当も時間外のため、ホーム売店のおこわなどで腹を満たし列車を待つ。
![地方の駅はレトロゴージャス](images/tainan30.jpg)
![これら駅名標が台南感をかもし出す](images/tainan31.jpg)
あいや、烏山頭ダムの説明がまだであったな。
日本時代、日照りや排水不良に悩む嘉南平原に灌漑設備を導入すべく、着工から10年を費やし完成した当時世界最大のダムである。2014年公開の台湾映画KANOで存在を知り、指揮を執った八田與一技師の銅像を拝みたかったのだ。
行き方を調べると、なんせ情報が少ない!現地ツアーかタクシー移動らしいが、隆田、新営・柳営・林鳳営、善化①/善化②の各駅から路線バスが出てるようだ。少ない本数の組み合わせでバス往復を狙う。
![行きは隆田駅前の乗り場から橘10バスで](images/tainan32.jpg)
ここで台湾旅行の秘密兵器『台灣公車通』登場!
バス路線番号を入力すると現在の走行位置など表示できる、こんな田舎まで網羅する優れモノアプリである(App Store/Google Play)。
首輪をしたリバティー犬に追いかけられつつバスを待っていたら、定刻にぬっと現れたのは小さなマイクロバス。4人ほどを乗せて30分もかからず烏山頭水庫到着~!
![烏山頭水庫バス停のすぐお向かいが](images/tainan33.jpg)
![ジャーン!入園口でござんす~!本当に来れた~](images/tainan34.jpg)
勝手にタダと思っていたら公共交通で来ると入場料@60元という、意外に管理された施設だった。ここも飼い主がナゾなリバティー犬の楽園らしい。
リーフレットの地図を見つつも開始5分で迷子に。同じく観光であろう、0.5訊けば20返してくれる陽気なご婦人たちのお導きに助けられる。
![堤防の階段を登りきるとそこは堤防の上](images/tainan36.jpg)
![建設時に土砂や人員を運んだ蒸気機関車ですって](images/tainan37.jpg)
![八田技師の銅像にご挨拶。立派な花束が手向けられておった](images/tainan38.jpg)
関東大震災で予算が削減、大幅な人員整理を強いられた際は、作業員ではなく就職口がある優秀な職員から解雇し、その口も自身が奔走して探したらしい。人間味がエグい。
午前中で既に日差しがキツいが、頑張って端まで行ってみよう。遊覧船乗り場もあり、カラオケ大会や園内カートを楽しむ団体客が多く見られる。
![ガランとした休憩所で一休み。外に自販機・トイレもあるでよ](images/tainan39.jpg)
![](images/tainan40.jpg)
![八田技師記念室に到着~炎天下の散策もあと少し!](images/tainan41.jpg)
![着物の展示や、座って見れる紹介ビデオコーナーも](images/tainan42.jpg)
![KANOで観た送水口!想像よりSサイズだが水も出てる~](images/tainan43.jpg)
これでほぼぐるっと一周したぞ。お次は隣接する八田與一記念園区へ走吧!
八田技師は建設に携わる作業員や家族が安心して暮らせるよう、宿舎から学校、テニスコートまで作ったそうな。その宿舎を再現したのがこの記念園区。ダムを説明する展示館や売店などもあり、入場料はここも含まれる。
![和洋折衷の八田邸に潜入するであります](images/tainan44.jpg)
![こんな親戚の家あったらテンソン上がるわぁ](images/tainan45.jpg)
![執務室は洋室であります](images/tainan46.jpg)
![こちらは阿部邸。室内が爽やかであります](images/tainan47.jpg)
![畳がある部屋これすなわち畳部屋](images/tainan48.jpg)
![甘味処で寝るリバティー犬](images/tainan49.jpg)
お次はビール工場へ走吧!今度は善化方面なので、烏山頭水庫前ではなく、ここ記念園区前のバス停・嘉南里から。
![この後の大失態に気づかず余裕でビールをあおる](images/tainan50.jpg)
30分ほどのち、アプリで順調にバスが近づいているのを確認。我ながら完璧なルートだ。
だがしかし、ああしかし、再度アプリを見るとバスは既にここを通り過ぎている?!しかも次は2時間後?!バスなんぞ来とらんぞ?!?!
・・・人の思い込みは恐ろしい。バス停に微塵の疑いもなかったが、実は一見ダムに戻る反対車線のバス停が正解であった。確かに反対側はバス来てたな・・・。
![往復で別の駅なのが勘違いを助長させた](images/tainan51.jpg)
2時間待つ選択肢はさすがにない。記念園区のマダムにタクシーを拾いたいと告げると、電話で呼んでくれた。なかなか来ないタクシーをマダムも気にしてか一緒に待ってくれたが、現れたのは典型的な白タクであった。
マダムが金額を確認するとなんと400元(≒1800円)とな!ボッタクリを疑うも、もう乗るしかない。
(後日調べると初乗り(1.25km)70元、250mごとに+5元など、13km以上でほぼ適正価格だった。疑ってすまぬ)
「ミヅーラさまが空き缶集めで工面したカネが(哀)」
「この失態を忘れぬよう戒めます(貧)」
400元は高いがタクは快適、すぐにビール工場の善化啤酒廠到着。予約すればガイド付きで見学できるらしいが、生ビールさえ呑めれば製造工程はどうでもよろしい。
![保育園感のあるエントランス](images/tainan52.jpg)
![不敵な笑顔で放尿する空き缶人形](images/tainan53.jpg)
![予約なし&フリーで入れる展示室も](images/tainan54.jpg)
![食べ物は甘いソーセジしかなかった。昼メシ代わりに2本喰らう](images/tainan55.jpg)
工場横の売店で生ビールを呑むミッションは台湾で2軒コンプリート。ホクホク顔で駅まで市道を歩く。行きとは違い帰りは善化から鉄道に乗る。
![こんな位置関係でござんす](images/tainan56.jpg)
台南に戻り、夕方は藍晒圖文創園區なるリノベした話題スポットへ走吧!
週末だからかステージでライブがあったり、ハンドメイドを売る露店が出ていたり若者の活気で溢れていた。
道すがら樑記正老店牛肉湯で台南名物の牛肉湯を食し、陳記尹子福で外帯したガチョウ料理でお宿宴会とする。
![最近は夜市よりお宿宴会がお気に入り](images/tainan57.jpg)
今日は疲れた。明日は台南を出てKANOの聖地・嘉義を経由し台中に入る。乗りそびれ運が明日も続くとは知らずに眠りに落ちた。