PASSEGGIATE
3日目の本日は台南を離れ、映画KANOの舞台・嘉義に立ち寄り台中へ。台南名物を食す最後のチャンスゆえ、バスで中心部の市場へ走吧!
「調べはついているのですね、羽家臣や」
「モチロンですとも。泥船カーニ号にお任せくださいぃ」
なにやら
お次は近くの海安魁虱目魚粥で英語名Milk Fishのサバヒーをば。帰りは腹ごなしにお宿まで20分の散歩。
さてチェックアウト。2連泊だが初日と部屋ランクが違い、昨日は冷蔵庫なし激狭部屋だった。冷蔵庫ありの初日が7千円でこれが1万円・・・。安ければ定宿決定なのに。
ロビーでスタッフがコーヒーでもどうかと訊いてくれた。時間がなければ外帯もOKとのこと。冷蔵庫はないが気が利いてる。
と、家臣が持っている酒瓶を見た宿のお兄さんが「ちょっと見せて!」と静止。「日本の酒かと。
ちょうどいい!実は昨日買ったこの酒の蓋が欠陥で開けられなかったのだ。酒つながりで助けを求めると、カッターなど総動員で開けてくれ、「ささ、どうぞ」とコップを用意してくれた。今呑む気はないのだが。
そして一瞬姿が消えたと思ったら「ささ、この梅を入れて呑んで」と、なんと台湾ビールまで買ってきてくれた!予定の列車を見送り、朝9時に酒盛りとあいなる。
ウィ~ヒック。八田氏の蓋を紙ナプキンと輪ゴムで補強し手提げまで用意してくれ、酔拳の足取りで駅へ向かう。
券売機で買った切符が予定より高いと文句をたれてると、羽が「はて、ミヅーラさま、まず嘉義に行くのでは?」と疑問を投げる。
すはっ!自身の計画なのに行き先間違えた~!窓口で差分を払い戻してもらい乗車。改札を通る前で助かった・・・羽よありがとう・・・。
「カーニボンや、やはりどうしても見たくてですね」
「まいりましょうとも、ミヅーラさまぁ」
こんなやりとりがあったかどうかは忘れたが、KANOの聖地・嘉義大学へ走吧!
あいや、KANOの説明がまだであったな(※ネタバレあり※)。
日本時代、一勝もしたことのない嘉義農林(KANO)が近藤監督の指導のもと、日本人編成の代表常連校を破り甲子園で準優勝を果たす、実話に基づく2014年公開の台湾映画だ。
「漢人は打撃が強い、先住民は足が速い、日本人は守備に長けている。こんな理想的なチームはどこにもない」との監督の言葉や、続投で限界のアキラ(漢人)に「打たせてやれ、俺たちが守る」と守備が叫ぶシーンは号泣モンである。
嘉義農林の後身・嘉義大学にゆかりの石碑があるが、さて、日曜で門が解放されてるのか。キャンパス内は入れると言う観光案内所の小姐を信じ、先ほどの停留所でバスを待つに至る。
開いてるかの心配をよそにバスは校区内を進み、『學生活動中心』横の終点に行きつく。近所の公園感覚なのか小さなお子さん連れもいた。
學生活動中心を徘徊していると売店発見。ビールはさすがにないわなぁと中に入ると、なんと2階にKANO展示室が!資料館が別にあり、要予約とは聞いていたが、ここはスタッフの方がどんぞ~と促してくれた。
名残惜しいがバスで中心部へ戻り、次なるスポット『KANO園区』へ走吧!
ゆかりの地マニアはこれで終わりませんぞ。かつての嘉義農林があった場所は目と鼻の先、現在は嘉義高級商業職業学校が建っている。
いやはや堪能した。通りすがり昼メシをもっさして、お次は檜意森活村っちゅ~ヒノキ造りの和風建築群へ走吧!
土産もの屋やドリンク屋などがほとんどで、用事もなくすぐに退散。
劇中「これから毎日嘉義市内一周だ!」と近藤監督が檄を飛ばし、「甲・子・園!」の掛け声と共に走った噴水広場には現在、アキラ(吳明捷投手)の像が。ここで嘉義ツアーは終了、そろそろ移動しよか。
特急・自強号で行くと1時間ほどで台中着ですなぁとご陽気に券売機をポチポチ。
だがしかし、ああしかし、満席で買えない!思えば今朝の列車も隣席が取れない混みようだった。高鐵は遠いし、仕方ない、2時間かけてその後の各停で行こう・・・。なんたる誤算。(『自願無座』なる立ち席券もあるらしい。次回検証!)
2時間かけて台中へ到着したのは、市場も閉まる夕方だった。
人気の宮原眼科を横目に急げ~。本日のお宿は麻雀巢行旅なる、古い住宅群に異質な新しいお宿。
一休みしたら今夜の宴会グッズを調達しよう。ご近所のミシュラン掲載店・茂川肉丸でバーワンと辛麺を外帯、まだ食料が足らぬぞ者ども、駅前へ走れ~。一旦オサレ
今日は1日KANOデーとなった。それほど興味のない家臣はさぞ疲れたろう。明日はもう帰国日、乗り遅れは笑えないがさてどうか。
次回はマザー牧場の全家畜が涙した感動のフィナーレ!