VIAGGI
ボ~~ン!!
ゴールデンウィーク明けから1週間後、我らコロナ隊は今までになくスムーズに旅の段取りをしイタリアへ向かう機上のヒトとなった。『安い(運賃)・ンマい(ピビンバ)・速い(同日着)』のキャッチフレーズにピッタリな大韓航空は初夏の欧州とあって満席。すし詰め状態の上に、コロナ隊の席は真ん中4席の更に真ん中ぞ。
ソウルまでの風雨で珍しく飛行機酔いをしたワタクシも、次いで乗ったイタリア行き機内ではピビンバのニオイで食欲が戻り、気分よくビッラをキュ!『全米が涙した』という米国映画に感動も覚えず、数時間の睡眠ののちローマはフィウミチーノ空港に降り立った。定刻どおりの18:30。
見慣れた空港内の順路を滑りぬけ、入国審査へ着いてビックリ!!いつもは行列ができるのに本日は珍しく他の便と被らなかったようでガラガラ!なんとラッキーな。
今夜ローマから2等寝台車で翌朝トリノ着。アルバとトリノ滞在ののち、リヴィエラ海岸を下り最終地ピサで英国に向けて経つというおしながき。今回は「お~い!窓口へおいでよぅ!」と手まねきするおっちゃん鉄道員はいなかったが、さっそく空港駅窓口で予約済み寝台車の切符を発行してもらう。
テルミニ駅へ向かう鉄道の車窓はまだ明るく、『FIAT』の看板にイタリアを感じながら地下鉄を乗り継ぎ、テルミニ到着。夕食は温かいモノを食したかったが、列車の発車時刻まであと1時間。スーパーの冷たいお惣菜になりますかねぇと思ったらちゃんと温かいポッロ(鶏)の丸焼きやらラザ~ニアやらが充実していた。
ことのほかポッロに弱いワタクシは「半身でいいですから・・」と旅のお供カーニボンに懇願。「では、ワタクシはラザ~ニアをいただきますぅ」と互いに好物をカゴに入れる。最終的にはアンティパストからセコンドまで揃う大層なお食事に。
そうこうしてるうちに列車はしれっと入線、売店でパニーニをお買い求めしている家臣を引っ張り列車へ乗り込む。
客室へ入ってみて思わず「あっ」と叫ぶ。テレビの欧州鉄道特集で見るようなフタ付洗面台がある!それだけでもう、気分はアガサ・クリスティーの『オリエント急行殺人事件』、もしくは水野晴郎の『シベリア超特急』!
ささ、お食事にいたしましょう。コルク抜き不要の紙パックヴィーノでまずは乾杯~!定刻で走り出した列車の車窓はもう暗く、「美味しゅうございますねぇ」ともっさもっさに集中する。見切り品で思わずカゴに入れたインサラータも具沢山で食べきれないほど。ポッロは強い塩加減でビッラが進む~。サラーメもああイタリアンテイスト~~ォ。
腹もふくれ、「やはり個室は快適ですねぇ」と満足のタメ息をつきながら床に入ることにしましょう。お疲れ様でしたカーニボン。スピ~~・・・。
・・・そう、この時はまだ1週間後に起る大惨事・テポBon投下に気づくはずもなかった・・・
・・・テポBon投下まであと6日・・・
~ 深夜特急にまた乗りましたぁ ~
みなさま、ごきげんいかがですか?カーニボンでございます。前回に引き続き今回も深夜特急に乗りましたぁ~しかも!今回は個室でございますぅぅぅ。気分は「マイク水野(シベ超)」でございますぅぅぅ。
さて、お部屋ですが、相部屋と比べてベットが若干広く、クッションも良い感じがいたしました。・・・まあ、気のせいかもしれませんが。。。お手洗いもちゃんと紙が有ってきれいでした。しかも、朝にはちゃんと機械で入れたカプチーノを支給されます。そして新聞のサービスもあります。・・・「イタリア語読めませ~ん」って顔をしていたら「そりゃそうだわいなぁ」と、笑顔で去っていきましたが。。。
残念なのは、あの丈夫なスリッパが無かったことと、水がガス入りだったことですかねぇ~なぜかぬるい炭酸水は、しょっぱい気がしますです。・・・まあ、気のせいかもしれませんが。。。全体の印象としましては、安いビジネスホテルに車輪を付けて、夢を見ている間に目的地まで連れて行ってくれるとってもいかしたヤツ。。。てな感じでしょうかねぇ~
列車のガッタン・ゴットンという音は、なぜか心地よいですねぇ。