VIAGGI
ボ~~ン!!
夜中に目が覚めて朝に睡魔に襲われるのは毎回のコピペだが、午前中のうちにトリノへ移動して安宿を探し始める。今日もいい天気~。結局、以前宿泊しキレイで親切という理由で気に入った駅近の『ホテルボローニャ』に落ち着く。
ポルティコと呼ばれる、建物の軒が延々と連なっている柱廊をカッポカッポ。パドヴァ(カーニボンが食あたりに遭った街。詳しくはこちら)やボローニャのポルティコは赤茶色の暖かい印象に対し、トリノのそれは荘厳でサヴォイア王朝の繁栄を偲ばれる(知らんけど)。
冬季五輪で知名度を上げたトリノは、チョコを誉れとしお菓子屋のショーウィンドウはそらもう美しくデコレーションされている。
ちょっと早い昼メシ~。
アンティパストからドルチェまで充実しており、オーダーの手軽さと良心価格でお気に入りとなったセルフサービスの店に潜入することとする。
ワタクシは洗面ボウル大のインサラータと、フォルマッジョがふんだんにかかったトマトベースのペンネ、そしてビッラ。カーニボンはクリームソースのペンネとサーモンやらモッツアレッラのアンティパストに小ヴィーノ瓶なんぞも頼みよった!
・・・時差ボケが手伝って食後に急激な眠気と疲れに襲われる。小休止しましょう、カーニボン・・・。軽い仮眠のあと、我らコロナ隊は家臣たっての希望でリンゴットを訪れることとする。
- 【Lingotto りんごっと】
- 元来は地区名であるが、主にFIAT工場跡地をさす。1923年から稼動が開始し、1982年に閉鎖、その後はホテルやショッピングモールとして活用される。リンゴ・スターや、ハイヒールのリンゴさんとは一切関係ない。
鉄道リンゴット駅から予想外に遠回りを強いられ、ジャングルで発見された人のようにボロボロで到着。しかし・・・外側から見ると廃墟のよう?人々で賑わっているさまを想像していたワタクシは家臣に「ちゃんとオープンしてますよねぇ・・・?」。
潜入を試みると、一応ちょこちょこ人はいた。しかし店舗のセレクションが微妙、空間の使い方が歯抜けでもったいない。奥へズンズン進んで行くと、工場時代に生産過程を経て1階から屋上テストコースまで続く螺旋状の生産ラインが目の前に!これは圧巻ですぞ!その当時の人のド肝を抜いたことでしょうなぁ!
街の中心部へ戻ると家臣カーニが「『ステファノくん』のミニカー屋さんに行きましょう!」。
シエナ在住・大矢ロレンツォ晶雄さんの本で紹介された、トリノのコアなミニカー屋さんを表敬訪問するのだそう。散歩がてらトリノの街をカッポカッポする。そういや5年前ここら辺で品のいい婦人に「道をお探し?」と話しかけられましたなぁ。
さてお目当てのミニカー屋さん、地図とにらめっこするもなかなか見つからない。小休止で入ったバールの店主にカーニボンが道を尋ねると、店の常連らしい夫人が「ああ、おもちゃ屋さんね」と愛想よく答える。トリネーゼはやはり旅行者に優しい。
当のお店は所狭しと並べられたミニカーたちがお出迎えしてくれた。あいにく『ステファノくん』はいなかったが、本の記述どおり2階にはクルマやバイクの模型が盛りだくさん。デカいチンさん(FIAT500)を発見し目が輝くカーニであったが、デカさに買うのも二の足を踏むよう。しかし「今回はスケさんがいるではないですかぁ」ということでお買い上げ~。
夜、待ちに待ったお食事の時間~(祝)。
本日は道すがら見つけた店に潜入。午後8時を回り、店内は既に食事を楽しむ人で賑わっている。「ブォナセ~ラァァ~!あっちに座って!」と威勢のいいオバちゃんの指示どおり、忙しく給仕する店員にぶつかる通路の席に座る。
プリモの注文を聞くやさっと引いて行ったので、遠慮がちに「あのぅ、セコンドも・・・」とカーニが言うと「ドーポ、ドーポ!後で後で!」とな。最初に一気に受けず、食べ終わった皿を片付けついでに次の注文を取る形式らしい。まずはヴィーノ。バローロの小瓶でいただく。
ちなみに本日のメニューは、ラグーパスタ、マメのリゾット、鶏グリル、肉数種盛り。
ところが、肉を食してる途中で睡眠の神が降りてきた。まだまだやっつけなければいけない肉たちを目の前に意識が遠のいていく。そんなワタクシの危機を頼もしい家臣カーニが「いらないのですかぁ?」と嬉しそうに助太刀する。
本日はリンゴット訪問を果たせてよかったですねぇ。明日はいよいよリヴィエラ海岸突入ですよぉ、楽しみですねぇカーニボン。スピースピー・・。寝トボけながら家臣に引きずられ宿に戻った。
・・・テポBon投下まであと4日・・・