VIAGGI
フンギー!!
いつもは空腹で早朝に騒ぎ出すミヅーラさまが珍しく、朝8時を回ってそのゴマつぶ目を開けた。
本日は今回の旅の目的である、アルバのトリュフ祭り「Fiera Internazionale del Tartufo Bianco d'Alba」を訪問するというおしながき。
切符を買うべくタッチパネル券売機をピコピコするも、最後の購入ボタンが現れない。横のマダムに訊くもナゾでお互い首を傾げたが、隣の券売機で無事購入。後ろのイタリア人も同じトラップにハマり首を傾げている。地元民でも操作がナゾの券売機にイタリアを感じる。
駅のバールで隣の紳士が「コニチワ」と話しかけてきた。
「日本語を話されるのですね」と返すとヘンな空気が流れたと思ったら日本のビジネスマンとな。彼の発するネイティブな日本語すら外人口調に聞こえるのは旅の七不思議である。
ローマから夜行を乗り継ぎ降り立った12年前の記憶も薄いままにチェントロ到着。おお、ここが会場か。みんな興奮気味で入る前からシャッターを押しまくっている。
入場券は€4、会場内のエノテカで赤白ヴィーノを1杯ずつ呑める試飲付き(con degustazione)が€14で、コロナ隊はグラスと収納ポッケを貰える後者を選択。夢にまで見たルビー色のポッケを首からかけるとニヤニヤが止まらない。
会場内はトリュフのほか、豆やヴィーノ、パスタなど名産物を売るブースがひしめきあっている。試飲なしの入場券だけでも、ヴィーノ生産者ブースで提供される少量の試飲を呑み廻れば結構酔っぱらえるシステム。
「一周したことですし、ささ、ミヅーラさま?」と羽が急かす。
エノテカで「ヴィーノの王様バローロもいいだすかぁ」と訊くと「バローロ狙いで突進してきたのはその風体でわかります。ささ、貧乏くさいですから早くこれを」と丁寧に対応いただく。
券売スタッフに確認した時は、あくまで「赤白1杯ずつ」とのことだったが、ソムリエにとってそのルールはどうでもいいようで、カーニボンはまんまと赤を2杯ゲト!
朝のバールで出会った日本人に再び会場で会う。出張でミラノ滞在中にこのフェスタの存在を知ったそうだが、3時間はかかる距離をフラっとやってくるとは、グローバルなビジネスマンは行動力が凄い。他にも2組ほどの日本人を目視。
フェスタを満喫し会場を後にする。駅へ戻るとなんと列車がキャンセルになったとな!出た!イタリアの列車消滅イリュージョン!
「ショックであたまのかんむりが乾いてきましたぁ(疲)」
「水分補給しましょう、ミヅカッパさまぁ(慰)」
ビッラを呑み街をカッポ、イタリア人が季節を感じるという焼き栗も堪能し、1時間後の列車に乗り込んだ。
「次の公務はなんですかな、カーニボン?」
「はぃぃ、FIATショールームを表敬訪問でございますぅ」
FIAT本社工場のあるリンゴット駅で途中下車し、羽家臣が切望するショールーム訪問というおしながき。その様子はカーニボにっきでどんぞ~
みなさま、カーニボンでございます。
今回はトリノ訪問なので、Fiatの大型ショールーム「Mirafiori Motor Village」へ潜入の運びとなりましたぁ。
FiatやAbarthなどのお車たちが展示され、もちろんお車のご購入も可能、なにやらグッズ屋さんもあるらしく、店ごと買い占める勢いで現地へと向かいますです。
しかしながら場所をMirafiori(Fiat本社)と勘違いし、とてつもない徒歩移動を強いられることになったことは置いといて、なんとか無事に到着いたしました。
《ミヅーラさまのへそ曲がり角度:180度》
なかなか広い敷地に沢山のFiatさんたちが並んでおり、乗車(発進はしてはいけないよう)も可能ですよ。
さて、待望のグッズ屋さんですが、気になる商品が沢山並んでおりましたぁ。当初店ごと買い占める予定でしたが、他のお客様にご迷惑がかかるので大人しくお財布だけ購入することに。しかしなぜかお勘定に20分くらい待たされてしまいました。
《ミヅーラさまのへそ曲がり角度:360度》
今回は移動に下手こいてしまいましたが、ぜひもう一度訪れたい場所ですなぁ。次回は店ごと買い占める所存ですぅ。
最寄り駅からは離れているのでお金持ちはタクシー利用が良いかと思います。なお貧乏人はすぐ近くにバス停があるので、路線バス(詳細は後日Cittaで)がおすすめですよ。
帰りはバスでお宿のあるポルタスーザ駅に帰還。
「腹が減って横向きになると鼻がなくなりそうですよぉ」
「ミヅーラさまはいつもそうおっしゃる。そして我々はいつも横向きでは鼻がありませんん」
てんで、狙っていたトラットリアへなだれ込むも満席で追い返される。夕食難民になりトボトボ歩いていると、カーニの羽が導いたのか、お宿近くに大好きな鶏の丸焼き屋さん発見!
「丸焼きポッロなんぞシチリア以来ですねぇ」と話し合ったかどうかは忘れたが、「願わくばパーネも欲しゅうございますぅ」と羽が言ったその場に食料品店が。渡りに羽の偶然が続き、いい気分でお宿宴会を楽しんだのであった。