VIAGGI
フンギー!!
3日目の朝に毎度お馴染みの空腹で目が覚める。昨夜作ったパニーノをモソモソしていると背後に家臣が立っていた。日常でもミヅーラさまが何かを喰いだすと羽が登場するシーンは多い。
本日は正午にトリノを離れ、最終宿泊地のノヴァーラに入るおしながき。ノヴァーラは初日、トリノへ向かう列車の接続待ちでビッラ休憩した場所だが、特に名物も催しもなく、翌朝の空港移動にちょうどいい距離という事で選ばれた街である。

口直しの炭酸水がついてきたのは初めてでしたぁ

さて、午前中はカレンダー捜索をしましょか。コロナ隊が探すのは本屋や文具店を聞き回ってもなかなか出逢わぬ代物で、これを手にしてようやっと年を迎えられると実感する、そして家臣においては粛清がかかっている年末の風物詩である。
今年も苦戦の末ようやっとゲトできたが、黒字一色のシンプル日めくりミニカレンダー、入手しやすい店をご存知の方は教えて頂きたい。
ミッション終了で足取りも軽く、到着便の遅延がなければ初日博物館や買い物を満喫できたであろうチェントロをカッポ。


「ぱむは食べてはなりませんよぉ」
快適なお宿をチェックアウトし、ポルタスーザ駅から列車に乗る。2002年に始めたイタリア行脚の最初の地トリノ。また来るよ~う(涙)。

「毎度おなじみのショットですねぇ」
曇天と小雨の中、ノヴァーラに降り立つ。日曜の昼間、ゴーストタウンさながらのチェントロを抜け、住宅地を20分ほど歩くとお宿に到着。
「インター熱湯なる文明の利器で予約(以下略)」
「駅前は高くて辺鄙な当宿を取ったのはその風体で(以下略)」
と温かく迎えられる。

「腹が減って行き倒れそうですミヅーラさまぁ(飢)」
「そのセリフはワタクシの専売特許ですよぉ(焦)」
てんで、狙っていた近所のシチリア料理店に突入!
数組の客のほか、従業員一家も食事中という家庭的な店で、イタリア行脚16回目で初めて「パスタにスプーンはいるか」と言われ驚くも、ンマくて安いミヅシュラン2ツ星の輝く。


店を出る頃には雨も止み、ほど近いドイツのスーパー『ALDI』でお買い物ターイム!
ドイツスーパーの好きなところはパーネの充実ぶり。
透明ケースにさまざまな種類が入っており、専用量りで割り出した値段シールを袋に貼り会計というシステム。袋売りよりもボソボソ感がなくンマい気がする。ここでお城の備蓄食料やご奉公先のバラマキ土産など最後の調達に励む。

「ワタクシはチェントロを視察しますので、カーニは休んでなさいなぁ(神)」
「ワ、ワタクシもお供しますですよぉ(焦)」
実は昼間の閑散ぷりを見て期待値0だったが、陽が落ちかけたチェントロは同じ街とは思えぬほど人でごった返していた!やや、あちらの広場では焼き栗フェスタ(Castagnataと言うそうな)が催されている!

計3台の焼き栗マシーンがフル稼働し、タープの下では栗とドイツの温葡萄酒グリューヴァイン(イタリアではVin Brule:ヴァンブリュレ)を楽しんでいるたくさんの人々が。イタリア北部ではなくここで逢えるとはと我々もグリューヴァインをいただく。

「心も体もホッカホカですねぇ」
大きな広場で煌々と灯りがついたテント群が。それは生活感のある青空市で、午前中に催されるイメージが強いがこちらも人でいっぱい。その中で「ミヅーラさまぁ、凄いですよぉ」と家臣が興奮気味に指さしたのはグローブ式犬用ブラシ。なぜか家臣の強い勧めで隊員犬にお買い求め。

「まだ今回アレをいただいてませんねぇ、越後ボン」
「アレとはアレですかな、ミヅ代官さまぁ」
と、大きなポルティコのバールになだれ込みアレをご注文。なみなみ注がれたアペロール、山田ルイ53世仕様の赤ヴィーノをバールのテラス席でごっきゅんごっきゅん。クソ寒い真冬の空の下冷たいものを飲む・・・イタリアですなぁ。

さて、20時を回ったところで「そろそろお夕食をば」とコロナ隊が門を叩いたのはなんと昼潜入したシチリア料理店。
「また来たのか」と怪しまれないかモジモジしながら入店、特に突っ込まれないものの同じ席に案内される。まずはプロシュットミストとナスのインヴォルティーニを赤ヴィーノで流し込む。やはりスプーンの付いてきたアンチョビのブカティーニはまぶされたパン粉で腹パンパン。ゲフ~喰った喰った。

「早いもので明日機上の小人ですよぉ」と話し合ったかどうかは忘れたが、斜め向かいのお宿にトボトボ帰った。