VIAGGI

LombardiaNovembre 2016

ギャフーン!

我々にはもったいないくらいのお部屋でゆっくり休息がとれたし、フェイクえりまきの隊員犬ぱむと新たに3名で2日目スタ~トォ~!

わわん、まだ眠いですわん~
わわん、まだ眠いですわん~

ぱ:「カーニ先輩、腹が減って死にそうですわん」
カ:「ぱむはいびきをかいて寝てるとき以外、いつもそう言いますねぇ」
ミ:「ワタクシのお決まりのセリフを取らないでくださいましぃぃ(焦)」

登場人物が増えてセリフが複雑化しているが取りあえず満場一致で腹が減っているので、朝食をいただきにバールへ参りましょう。おや、ちょうど『別のニホンジン』さんたちもメシに出かけるもよう。

「おはようございますぅ。朝メシ喰わせてくださいなぁ」
「ケチって飲まず食わずでここまで来たのはその風体でわかります。ささ、みっともないので中へ」

お宿の朝食券で指定バールのパーネと飲み物が支給されるシステムはイタリアのお宿あるある。ミヅーラさまの大好きな『ホイップが乗っかったカッフェ』は「その券では提供できないぜビンボー人」と断られる。

「はひはともあれ、ヒョコホルネはおいひいでふねハーニフォン~」
「ミフ~ラはまぁ、食べるかひゃべるかどっちかになはいまへぇ~」
「ハフハフ、わんわん~」

ヒョコホルネ、カッフェ、ラッテマキアートォ~
ヒョコホルネ、カッフェ、ラッテマキアートォ~

朝食を求める客で賑わったバールの雰囲気で、再度「ああ、イタリアに来てるのですねぇ」と幸せな気分に浸ることスーパー銭湯のごとし。

さて、紹介し損じてたが昨晩のお宿、ソファーのある居間やキッチン、ダイニングテーブルまであり自炊も可能。しかもインテリア雑誌から抜け出たようなオサレなしつらえ。名残惜しいがチェックアウトし、『スケさん』の愛称で親しまれるスーツケースをガラガラ引き寒い朝の街に出る。

有名どころのエルベ広場の教会とか
有名どころのエルベ広場の教会とか
ようわからんけどなんか絵になるわぁ
ようわからんけどなんか絵になるわぁ
「カモさんはいませんかねぇ」「カーニボンはカモが好きですねぇ」
「カモさんはいませんかねぇ」
「カーニボンはカモが好きですねぇ」
ポルティコは風雨から守ってくれて有り難いですねぇ
ポルティコは風雨から守ってくれて有り難いですねぇ

本日は列車で2時間ほどのパルマを再訪し、ンマいものをもっさもっさするおしながき。朝9時半の列車でアンディアーモ!

さあさ、列車が来ましたぞぉ
さあさ、列車が来ましたぞぉ
列車内ではお約束、朝のバリューセットを
列車内ではお約束、朝のバリューセットを

7年前の訪問時に工事をしていた駅は、線路の下にデカいバイパスを通す大胆な造りに変貌を遂げていた。近代的な駅前から一直線の道路を15分ほど歩くと街のチェントロに出る。

キャフン!また頭突きされますぅ~!
キャフン!また頭突きされますぅ~!
適度に店もあってちょうどいい規模感ですなぁ
適度に店もあってちょうどいい規模感ですなぁ
この手のイモ屋が散見されるのは近頃の流行りか
この手のイモ屋が散見されるのは近頃の流行りか

予約済みの特に可もなく不可もないお宿にチェックインし、街をカッポしましょう~。

「カーニ先輩、腹が減って死にそうですわん」
「ぱむはお城の床を舐めてるとき以外、いつもそう言いますねぇ」
「またしてもワタクシのセリフが(哀)」

ってんで、今旅の目的のひとつである、前回やみつきになった『Bar Tiffany』というイタリアらしくない店名のバールで、非常にイタリアらしいプロシュット盛りを注文。お飲み物はやはりこの州の名物、ランブルスコ・セッコ !

間口が開放的で入りやすく、広々な店内
間口が開放的で入りやすく、広々な店内

ランブルスコはいわゆるスパークリング赤ワインだが、地元では『ドルチェ:dolce(甘口)』ではなく『セッコ:secco(辛口)』が主流。以前ミヅーラさまは「secco」と「succo」がゴッチャになり、「辛口ですか」を結果的に「ジュースですか」と店員に訊いた恥ずかしい過去がある。

大謝肉祭のもようは羽コラムでどんぞ~!以前の訪問の様子はコチラから~

みなさま、カーニボンでございます。
またまたやってまいりましたぁ、食の都ことパルマでございます。
というわけで、前回「パルマ盛り」を美味しくいただいたあのお店に再訪問でございます。

前回と違いすんなり席に通されて、早速ご注文といたしましょう。ワタクシはハム盛りを、ミヅーラさまは何やら馬肉サラダ的なものをご注文したようです。さて、待つこと数分、まな板に盛られた憧れのハム盛りがやってまいりましたぁ。

皿ではなくまな板盛りてのがいいですねぇ
皿ではなくまな板盛りてのがいいですねぇ

生ハムやらサラミやらチーズもふんだんに盛られており、微炭酸ぶどう酒の相性は抜群でございますなぁ~でございます。

さてさて、ミヅーラさまご注文のサラダですが、タルタルステーキなる大量の生肉が盛られておりましたぁ。焼肉屋でお馴染みのユッケみたいな見た目ですが、ゴマ油ではなくオリーブ油でいただきます。

マグロの中落ちみたいな味でこういう丼ありそう
マグロの中落ちみたいな味でこういう丼ありそう

早速つきだしのパンにonTheリッツ!すはっ、永遠と食べていられそうなおいしさでございますぅぅ。これまた微炭酸ぶどう酒が止まらないですなぁ。いや~ごちそうさまでしたぁ。

後は食あたりにならないことを祈るばかりでございますです。。。

最後はみんなで集合写真!フォルマッジョだけにチーズ~
最後はみんなで集合写真!フォルマッジョだけにチーズ~

「腹が破裂しそうですよカーニボン~」
「では腹ごなしにバリッラセンターまでお散歩しましょうとも」

バリッラセンターとは日本でもお馴染みのパスタメーカーBarillaが運営するショッピングセンターで、その店舗の少なさと閑散ぶりに涙したものだ。とは言えここのスペルメルカートは広くキレイなうえに、商品のディスプレイに夢があることネズミーランドのごとし。ここでバラマキ土産でも買っときましょう。

賑わってない感は健在のようでやんす
賑わってない感は健在のようでやんす
青果物は量りコーナーで値段シールを貼りましょう
青果物は量りコーナーで値段シールを貼りましょう
グリッシーニだけでもこんなにあるらしい
グリッシーニだけでもこんなにあるらしい

再び街をカッポカッポ。ナターレを来月に控え、緑と赤のリボンで飾られた商品や金銀のオーナメントがウィンドウを彩っている。

肉屋もブオン・ナターレェ~
肉屋もブオン・ナターレェ~
サンバルトロメオ教会て言うんですって
サンバルトロメオ教会て言うんですって
ナターレに彩られる季節の寒さ、伝わりますかねぇ
ナターレに彩られる季節の寒さ、伝わりますかねぇ

寒くても喉が渇くってんでバールで小休止。
「すはっ!ミヅーラさまご覧なさいませ、生ビッラですよ!」

バールのTapっぽくない、居酒屋風ビールサーバーが。おっと、これは呑まずにはいられない(『吉田類の酒場放浪記』風)。

なんやかやと理由をつけては呑んでますわん
なんやかやと理由をつけては呑んでますわん

陽が暮れるまで街をカッポしていると、一軒のおもちゃ屋で運命の出逢いが。
今後数年に渡りイタリア行脚ミッションのひとつとなる、ミニ日めくりカレンダーがウィンドウに鎮座していたのだ。早速お買い求めなり~!

毎年これを血眼になって探すことになるのを彼らはまだ知らない・・・
毎年これを血眼になって探すことになるのを彼らはまだ知らない・・・

ホクホク顔でさらにカッポ。ふむ、賑わってるバールがありますなぁ。お食事前の軽く一杯といきましょか~。

例によって白ヴィーノを頼んだらついてくるおつまみ一門
例によって白ヴィーノを頼んだらついてくるおつまみ一門

なんか呑んで喰ってるだけのようだが、実際そうなのだから仕方ない。観光スポットご紹介なんぞまったくないままに夕食突入~。

MICHELIN2008のステッカーがありますぞ!
MICHELIN2008のステッカーがありますぞ!

ここはまったくもって当たり!賑わいつつ入りやすい雰囲気、外国人がおるも観光地ズレしてないリストランテで、給仕のタイミングもちょうどいい。

すぐにお隣も人でいっぱいになりやしたよ
すぐにお隣も人でいっぱいになりやしたよ

赤ヴィーノを注文すると「発泡性のヤツか」と尋ねられる。脂肪分の多いエミリア地方のお料理をさっぱり洗い流してくれるランブルスコは昼飲んだので、通常のにしときましょう。リゾット、インサラータ、パスタ、肉をヴィーノで流し込め~。

小池さんヘアーみたいな縮れ麺やら
小池さんヘアーみたいな縮れ麺やら
ケチって牛肉を断念し鶏肉と付け合わせをば
ケチって牛肉を断念し鶏肉と付け合わせをば

ゲフー、喰った喰った。昼から胃袋フル稼働で旅ができることに感謝せねばと話し合ったかどうかは忘れたが、まだ店の灯りが煌々とするにぎやかな通りをいい気分でお宿へ戻った。

「すはっ!サラーメが喰われてますぅ!」「一足先に宴会を始めてますわん」
「すはっ!サラーメが喰われてますぅ!」
「一足先に宴会を始めてますわん」