VIAGGI
キノコー!!
朝7時前、トリノはポルタ・スーザ駅にヤツらの姿があった。本日はアルバで開催のキノコ祭り、もとい白トリュフ祭りに参戦するのだ。
7時の開店と同時にバールへなだれ込み「ラテ多めの
昔は切符の打刻と言えば
1時間20分の乗車で9時に到着。にしても身を切るような寒さ!途中生活感のある市場を愛でつつ会場へ。
例のごとく赤白2種類の試飲付き券を購入。今度こそ無傷でグラスを持ち帰るぞ!
入るやいなや包まれるトリュフの香り!トリュフのみならずピエモンテの名産が一堂に会している。まずひと通りブースを拝もう。そらそうと前よりも日本人増えてるな!
さてさて、いよいよ試飲エリアへ。ソムリエさまのオススメを2種類いただく。
試飲グラスを持ち歩いてると「呑んでお行きなさい、ゴマつぶ目ども」とヴィーノ生産者からお声がかかり、色々試飲させてもらう。
いやはや、最高のイベントを満喫しホロ酔いで会場を後にする。時刻は11時前、天使のスプマンテでお馴染みアスティへ足を伸ばそう。
いつも携帯するチョコや飴ちゃんのありがとうセットを渡すと、マンマが
運賃@6.50€を運転手さんに渡して出発~!高速なら直線だが、ブドウ畑を縫うようにバスは田舎道をひた走る。ちょうどヴィーノの女王バルバレスコ村もこの辺。1時間かけてようやっとアスティ到着。
アスティに着いたらまず行きたいところが
大小サイズ違いの生ハム盛りがあり、ヴィーノをまず試飲させてくれるのがイタリアっぽい。昨日喰ったヤツがくすんで見えるほどこの8€は高コスパ!スッキリ&スパイシーなヴィーノや珍しい純露味の栗ビッラも大満足。
すると数年前に日本を旅したという隣席のご夫婦が声をかけてきた。「大阪も行った。なんせ日本はメシがンマい」と3回は繰り返し、去り際に普段喰わないオレンジを2つもくれた。
この会話を聞きつけ店主も加勢、「どうもとどうぞの違いは?」と想像の斜め上をいく質問をしてきたり、「ここ最近で3人の日本人と会った」と別の客も加わり、このAlzaCaliciでの滞在は予期せず楽しいものになった。
広場では時期が早めの
「そらそうとまだアレをいただいておりませぬ」
「ならば最後に潜入しましょう、ミヅーラさまぁ」
てなワケで伊達オヤジが仕切る満員御礼のバールに潜入。「アスティあるか」と訊くと「
いやはや、ぶどう畑を1時間も揺られて来た甲斐があるほど、予想外に楽しめたアスティ。また来ましょうと話し合ったかどうかは忘れたがトリノ行きの列車に乗った。
昼は
狙ってた店は昼に閉店で、Google Mapで「安食堂」と検索するもピッツァで10€超の店しか見つからぬ。そんな我々の頭上に電球が灯った。そうだ、困ったときのTiffanyだ、と中華バールに飛び込む。
中華系に限らず移民の店は同胞のたまり場になりがちだが、ここは地元民と上手く共存しているよう。長居する老人たちと気さくに会話する若い店主が微笑ましい。
プリモ6€は裏があるくらいに安い。安すぎて同業者がボロクソ言ってる動画を以前見たが、ドケチ旅行者としては腹を下さなければなんでもよろし。
早いもので明日は最終宿泊地ですねぇと話し合ったかどうかは忘れたが、しみじみオヤジビッラを傾けたのだった。