VIAGGI

PiemonteNovembre 2024

キノコー!!

朝7時、お宿で荷物の整理をするヤツらの姿があった。そう、本日は2泊したこのお宿をチェックアウトし、最終宿泊地のブスト・アルスィツィオに移動するのだ。夜中ゴキと格闘したお宿だが、去るとなると名残惜しい。

成敗したゴキたち、ちゃんと成仏するのだぞ
成敗したゴキたち、ちゃんと成仏するのだぞ

チェックアウトは指定の方法で鍵を返却するのみ。現地支払いの市税をダイニングテーブルに置き、ゴキたちに別れを告げる。連チャン世話になったCaffè Tiffanyで朝食でもいただこう。

地元の人(特に長居する老人)で賑わってるだけにこのバール、居心地が最高。手作りという焼きたてのブリオッシュものけぞるほどンマい!

手作りブリオッシュはデカくて1.30€とか良心価格
手作りブリオッシュはデカくて1.30€とか良心価格
焼き菓子も豊富 そら長居するわな
焼き菓子も豊富 そら長居するわな
朝ごパン集合~トリノに来たら再訪したし
朝ごパン集合~トリノに来たら再訪したし

腹も満たされたところで市街地を目指そう。本日は午前をトリノ観光に充て正午の列車に乗るおしながき。

あの建物のウネりがいいですなぁ
あの建物のウネりがいいですなぁ
縦横無尽に走るトラムは重宝しますな
縦横無尽に走るトラムは重宝しますな
なぜハテナが点滅するかは最後までナゾ
なぜハテナが点滅するかは最後までナゾ
人気のレトロトラムとブレーメン撮影~
人気のレトロトラムとブレーメン撮影~

さてさて、行脚前からツバをつけてた観光スポットを1軒ご紹介。Museo della Radio e della Televisione Raiなるイタリア放送協会の無料展示館である。

近年で壁画にしたのは観光地化のもくろみか
近年で壁画にしたのは観光地化のもくろみか

無線機やレコーダー、テレビカメラなど、放送の創世記に活躍したであろう品が展示されている。さすが無料、結構な人で賑わっておる。

ピンポンパンを思い出した人は自白なさい
ピンポンパンを思い出した人は自白なさい
録音機かなんかですかね
録音機かなんかですかね
上映前に流れる映画泥棒思い出した人は自白なさい
上映前に流れる映画泥棒思い出した人は自白なさい

モニターには昔の放送が流れており、テーマソングを懐かしそうに口ずさむ人も。

ラッパもズボンも今は言わんか
ラッパもズボンも今は言わんか

エントランスの一部を展示用に開放したのみで広くはないが、なかなか興味深いスポットであった。

この近くにはトリノのシンボル、モーレ・アントネリアーナが。2日目で拝んだサン・ガウデンツィオ聖堂のクーポラと兄弟分なり。

内部には映画博物館や展望塔もござんす
内部には映画博物館や展望塔もござんす

豪奢で壮大な歴史的建造物がそこかしこにあるトリノ、建築やヨーロッパ史に興味あらば是非に。

カルロ・アルベルト広場の歴史博物館とな
カルロ・アルベルト広場の歴史博物館とな

羽家臣がモジモジするので事情聴取すると、生意気にもチョコレートなる甘きものをお買い求めしたいだと。日本でもテントウ虫の包み紙でお馴染み、Caffarelカファレルでなけなしの小遣いを消費。

気でもふれたか10粒ほどのチョコに千円超え~
気でもふれたか10粒ほどのチョコに千円超え~

さて、本日の宿泊地ブスト・アルスィツィオに向け列車に乗り込もう。

Regionale(普通列車)でこの最新ぽい車両!
Regionaleレジョナーレ(普通列車)でこの最新ぽい車両!

羽が駅のバールで調達したパニーノで車内宴会を始める。ちょうど昼どき、タッパーに入れたンマそうな煮込みを持参してる猛者も。

残りモンと千円超えのパニーノさま ボリュームは満点でござんした
残りモンと千円超えのパニーノさま ボリュームは満点でござんした
快適な車内でまずはノヴァーラまで1時間の旅
快適な車内でまずはノヴァーラまで1時間の旅

続いて駅を移動しTrenordトレノルドのノヴァーラ・ノルド駅からブストへの列車になだれ込む。

日立製ですって イタリアのボロい車両も今は昔か
日立製ですって イタリアのボロい車両も今は昔か

eSIMデータ容量が虫の息のこのタイミングでお宿から「1時間遅れで来てくれ」と連絡が。Whatsappで「もうじき着くが座って待つ場所もないか」と返すと観念したか「予定通りでOK」とな。ここでeSIM息絶える。

お宿は駅から徒歩10分ほどの閑静な住宅街
お宿は駅から徒歩10分ほどの閑静な住宅街

本日のお宿もアパートの1室で、近づくと「おーい」と窓から手を振るマダムが。中に招かれるとゴム手袋で掃除に奮闘する大家さんであった。

「いつもは早ければ14時とかに入室できるけど」と詫び、「日曜はリストランテ閉まりがち」や「Tigrosで食材買い込んだら?」など情報をくれ、最後は「後でWi-Fi設置しとくわ」と疾風のように去ってった。

入口横にはコンパクトなキッチン
入口横にはコンパクトなキッチン
広い窓があり明るく清潔な浴室
広い窓があり明るく清潔な浴室
奥に寝室 アパートの1階なので出入りもラクチン
奥に寝室 アパートの1階なので出入りもラクチン

清潔で広々、これで1泊11,442円。さて、ひと息ついたしチェントロへアンディア~モ~!

昨日アスティで会ったマダムは「なぜブストに宿を?!」と驚いたが、空港から近く宿泊代が安い、それ以外になかった。だが実際街を徘徊するとブストは「何もない街」ではなかった。

チェントロへ赴く途中に青空市場発見~
チェントロへ赴く途中に青空市場発見~
イタリアの鬼陳列にお鼻血を流すミヅーラさま
イタリアの鬼陳列にお鼻血を流すミヅーラさま

試食のサラーメをつまみ先を急ぐ。日曜の夕方、チェントロのローマ通りは人で溢れていた。

ナターレ商戦はもう始まっとりますぞ
ナターレ商戦はもう始まっとりますぞ

サンタ・マリア広場では市場が。『Provinceプロヴァンス』など用途不明の刺繍布を売るフランス市によく当たる気がする。

後ろはサンタ・マリア・ディ・ピアッツァ教会とな
後ろはサンタ・マリア・ディ・ピアッツァ教会とな
カラフルな回転焼きに見えるはマカロン
カラフルな回転焼きに見えるはマカロン
日本ならサラーメ1本900円以上はするか
日本ならサラーメ1本900円以上はするか

「ミヅーラさま、水分補給を忘れてはなりません」
「おっしゃる通りですとも、羽家臣と犬家臣や」
「わわ~ん」

てなワケで広場から少し離れたポルティコの端によさげなMy Bar発見。

窓が広々で閉塞感なし 旅行者には入りやすいのが第一
窓が広々で閉塞感なし 旅行者には入りやすいのが第一
最近のアルコールの相場は5€のもよう
最近のアルコールの相場は5€のもよう

イタリアに来たら呑まずして帰れないAperol Spritzアペロールスプリッツとビッラをいただきま~す!

食前酒を呑む文化が最高すぎる
食前酒を呑む文化が最高すぎる

「お国は?」とスタッフさんに訊かれ「日本(に間借りしてるコロナ王国)」と答えると、そら来たとばかりに「コレ日本のだろ」と酒を出してきた。近年のイタリアは日本との接触が多い印象。

お宿方向へ帰る途中、これまた入りやすそうなRafiki Barを発見、これは無傷ではいられない。少し高い値段設定だがビッラの試飲をさせてくれ、ツマミも提供スタイルらしい。

不況のあおりか無料ツマミは久々
不況のあおりか無料ツマミは久々

ホロ酔いでお次は宿主から紹介されたスペルメルカートTigrosティグロスへアンディアーモ!

郊外型スペルメルカートはオラわくわくすっぞ
郊外型スペルメルカートはオラわくわくすっぞ

好きなスペルメルカートはと問われたらまず「Esselungaエッセルンガ」と答えるミヅーラさまだが、ここにきて順位を覆したやもしらん。広いわ清潔だわ充実した商品展開だわでいうことナス!

しかも併設バールはカップッチ~ノとクロワッサンのセットを2€で提供してるらしい。これはお値打ち!

パンコーナー 高校の下駄箱かよ
パンコーナー 高校の下駄箱かよ
フォルマッジョとサルーメの大海原
フォルマッジョとサルーメの大海原
ホカホカポッロも潤沢にございます
ホカホカポッロも潤沢にございます

いやはや大満足!今回の行脚は外食が少ないが、惣菜宴会は懐にもカラダにも優しい近年お気に入りの食事スタイル。

Tigosをご紹介いただきありがとう!
Tigosをご紹介いただきありがとう!

明日は早いもので帰国日。朝7時前に空港着なのでとっとと寝よう。最後の夜は早く帰りたいような、もっといたいような複雑な気持ちを抱きつつ、快適な寝床にモゾモゾ入った。