VIAGGI
キノコー!!
朝7時、お宿で荷物の整理をするヤツらの姿があった。そう、本日は2泊したこのお宿をチェックアウトし、最終宿泊地のブスト・アルスィツィオに移動するのだ。夜中ゴキと格闘したお宿だが、去るとなると名残惜しい。
チェックアウトは指定の方法で鍵を返却するのみ。現地支払いの市税をダイニングテーブルに置き、ゴキたちに別れを告げる。連チャン世話になったCaffè Tiffanyで朝食でもいただこう。
地元の人(特に長居する老人)で賑わってるだけにこのバール、居心地が最高。手作りという焼きたてのブリオッシュものけぞるほどンマい!
腹も満たされたところで市街地を目指そう。本日は午前をトリノ観光に充て正午の列車に乗るおしながき。
さてさて、行脚前からツバをつけてた観光スポットを1軒ご紹介。Museo della Radio e della Televisione Raiなるイタリア放送協会の無料展示館である。
無線機やレコーダー、テレビカメラなど、放送の創世記に活躍したであろう品が展示されている。さすが無料、結構な人で賑わっておる。
モニターには昔の放送が流れており、テーマソングを懐かしそうに口ずさむ人も。
エントランスの一部を展示用に開放したのみで広くはないが、なかなか興味深いスポットであった。
この近くにはトリノのシンボル、モーレ・アントネリアーナが。2日目で拝んだサン・ガウデンツィオ聖堂のクーポラと兄弟分なり。
豪奢で壮大な歴史的建造物がそこかしこにあるトリノ、建築やヨーロッパ史に興味あらば是非に。
羽家臣がモジモジするので事情聴取すると、生意気にもチョコレートなる甘きものをお買い求めしたいだと。日本でもテントウ虫の包み紙でお馴染み、
さて、本日の宿泊地ブスト・アルスィツィオに向け列車に乗り込もう。
羽が駅のバールで調達したパニーノで車内宴会を始める。ちょうど昼どき、タッパーに入れたンマそうな煮込みを持参してる猛者も。
続いて駅を移動し
eSIMデータ容量が虫の息のこのタイミングでお宿から「1時間遅れで来てくれ」と連絡が。Whatsappで「もうじき着くが座って待つ場所もないか」と返すと観念したか「予定通りでOK」とな。ここでeSIM息絶える。
本日のお宿もアパートの1室で、近づくと「おーい」と窓から手を振るマダムが。中に招かれるとゴム手袋で掃除に奮闘する大家さんであった。
「いつもは早ければ14時とかに入室できるけど」と詫び、「日曜はリストランテ閉まりがち」や「Tigrosで食材買い込んだら?」など情報をくれ、最後は「後でWi-Fi設置しとくわ」と疾風のように去ってった。
清潔で広々、これで1泊11,442円。さて、ひと息ついたしチェントロへアンディア~モ~!
昨日アスティで会ったマダムは「なぜブストに宿を?!」と驚いたが、空港から近く宿泊代が安い、それ以外になかった。だが実際街を徘徊するとブストは「何もない街」ではなかった。
試食のサラーメをつまみ先を急ぐ。日曜の夕方、チェントロのローマ通りは人で溢れていた。
サンタ・マリア広場では市場が。『
「ミヅーラさま、水分補給を忘れてはなりません」
「おっしゃる通りですとも、羽家臣と犬家臣や」
「わわ~ん」
てなワケで広場から少し離れたポルティコの端によさげなMy Bar発見。
イタリアに来たら呑まずして帰れない
「お国は?」とスタッフさんに訊かれ「日本(に間借りしてるコロナ王国)」と答えると、そら来たとばかりに「コレ日本のだろ」と酒を出してきた。近年のイタリアは日本との接触が多い印象。
お宿方向へ帰る途中、これまた入りやすそうなRafiki Barを発見、これは無傷ではいられない。少し高い値段設定だがビッラの試飲をさせてくれ、ツマミも提供スタイルらしい。
ホロ酔いでお次は宿主から紹介されたスペルメルカート
好きなスペルメルカートはと問われたらまず「
しかも併設バールはカップッチ~ノとクロワッサンのセットを2€で提供してるらしい。これはお値打ち!
いやはや大満足!今回の行脚は外食が少ないが、惣菜宴会は懐にもカラダにも優しい近年お気に入りの食事スタイル。
明日は早いもので帰国日。朝7時前に空港着なのでとっとと寝よう。最後の夜は早く帰りたいような、もっといたいような複雑な気持ちを抱きつつ、快適な寝床にモゾモゾ入った。