VIAGGI
ボヘ~~!!
朝~。毎回のことだが空腹で目が覚める。旅に出ると朝「温かいパンとスープを・・」と懇願する行き倒れた旅人並みに朝腹が減るのはミヅーラさまの七不思議だが、本日はホテルの食堂にてもっさもっさ!パーネ、シリアル、フルーツ、ヨーグルトはもとより、何と朝っぱらからタルトなんぞもある!ラテマキアートとそれらを有難くもっさもっさしたあと、荷物をまとめてチェックアウト。実は別のお手頃なホテルを昨日押さえていたのだ。
ニューお宿にチェックインしたあと、朝っぱらから精力的にバーリの街を散策することとする。
まずはバーリ随一の目抜き通りであるカヴール通りをカッポ。お馴染みのブランド店など店が盛りだくさん。港近くに移動し、他のお国の事情も見てみましょうと、11世紀に建てられたプーリアロマネスク様式とやらのノルマン・スヴェーヴォ城を探訪。「2ユーロ払うわりに潜入できるスペースが少ないですねぇカーニボン」などと文句をたれながら(どケチ)、一応観光スポット訪問ということで満足。
さてさて、本日のお昼は旧市街で頂きましょうかねぇ。オープンテラスのある大繁盛ピッツェリアへなだれ込みビッラを注文。ピッツァは日本のデリバリピザならLサイズはあるマルゲリータ。生地が薄いためにそれほどお腹にヘビーではなく、これがビッラに合う!ピッツァ・ビッラ・ピーカン晴れでビバ!イタリアの夏!
忙しく動き回るカメリエーレに声をかけられず注文できないメリケン軍団を観察しつつ、食後のひと時をまったり過ごす。
と、ここでお店たちは昼休みに突入~。街をそぞろ歩いていると、昨日の『レッドブルおやじ』に遭遇!
あいや、レッドブルおやじのことをまだ紹介してなかったな。それは昨日アルベロベッロからバーリへ帰る際、列車が駅で停車中、日本でもお馴染みのエナジードリンク『Red Bull』トレーナーを着、汗だくで何かに怯えるおやじが追っ手から逃れるように車両に飛び乗ってきた!駅員の静止を振り切り、オヤジは乗り込んだ反対側のドアをこじ開け「◯×〒♂〆・・・」とナゾの言葉発し、線路を渡り向かいのホームへ行こうとしている。
さすがに駅員に羽交い絞めにされ、車両から引きずり降ろされたそのおやじは、また辺りを狂気的に見回し駆けていった。それがレッドブルおやじとの衝撃的な出会いであった。
・・・そのおやじが今度はまったく別の場所で、やはり汗だくになりながら見えない追っ手に独り怯えている。トレーナーの中央に輝く文字はモチロン『Red Bull』。早く彼にも翼を授けてやってくれ。
街が再び機能する時間帯になり、カーニボンは引き続き新市街を散策、ワタクシはお部屋でテレビなんぞを観てゆっくり過ごす。
「ミヅーラさま、そろそろお食事でも」と、カーニボンからの電話を受け、待ち合わせて港近くのトラットリアへ。ロンプラ先生曰く『プロの常連客がやってくる店』であるそこは一見高価そうだが実はそうでもなく、ワタクシらが席につくと男女混合10名強の熟年団体(これが噂のプロ集団?)もワラワラと入店、ンマそうな大皿料理を次々にオーダーしていった。やはり食事は団体でワイワイ取り分けながら楽しく食べるのがンマいのでしょうなぁ。
涼しげな4月のバーリの夜、歩き慣れてきた街を散歩しつつ宿へ戻る。明日はいよいよ切望していたマテーラを訪れるのですな。たくさん歩くのだろうから今日はゆっくり休みましょうカーニボン。ボヘ~・・。