VIAGGI
ボヘ~~!!
とうとうイタリア最終日なり~!!!
夜バーリ発のお馴染み格安航空ライアンエアーにて、これまたお馴染みのロンドンへアンディアーモ!時間はたんとあるということで荷物をホテルに預かってもらい、webで見つけさらっと名前を控えただけの『白壁の街 オストゥーニ』へいざ行かん。
チェントラーレ駅から列車に乗り、ノホホンとした風景を見続けること2時間。突如、それと思しき白い集落がエッラい高台に見えてきた。リアルに白いな!こりゃ駅から凄い距離だわな・・と思って駅舎を出るとミニバスが駅前でちょこんと待っていた。ちゃんと鉄道の時刻とリンクしてるわけだ。
ミニバスは少ない客を乗せて何もない平坦な道を進んでいく。やがて坂道になり建物も増え始め、いよいよ白壁ゾーンに突入!人が多く日曜だというのに店もバンバン開いていて、見てるだけで楽しい気分になってくる。とりあえず大聖堂の前で下車、散策を開始~!
観光客然とした人たちは、一体どっから情報を得てココへ集まって来たのか。日本では知名度が低いこの街は妙な賑わいをみせていた。
サンサンと太陽が照りつけ、白い街はこの上なくご陽気ムード。おやおや、革サンダル専門店なんぞもある。編み上げが古代ギリシャ人っぽくてステキ!ということで、さかんに試着をしていたカーニにもプレゼントしてあげましょうとクレジットカードを出すも使えず、結局家臣に買っていただく。いつもすみませんねぇ、カーニボン。
さてさて、白壁に囲まれた狭い路地を入って行こう。この白い迷路を少し歩くと展望スペースに出る。おお、オリーブ畑の遥か彼方にアドリア海が見える。海岸沿いを少し南下すればギリシャ行きの船が行き来する街ブリンディシだ。南イタリアってちょっと異国風でいいですねぇ〜。
今度は大聖堂を挟んだ反対側、住宅地域をカッポしてみることにする。しかし凄い坂!にしても白壁は異国情緒があっていいですなぁ。南欧の明るさとそれでいて妙に寂しげな雰囲気もミックスされている印象。以前行脚したギリシャやチュニジアなんぞもそういった理由から妙に好きなんであります。
そろそろお腹もすきましたねぇとお食事どころを探していると、やや奥まった場所にテラス席が満席の繁盛してそうな店を発見、潜入を試みる。「ちゃお~♥」と出迎えたのは、N.Y.のダンサーかローマの理髪師かといった雰囲気のカメリエーレ(♂)。髪に太いヘアバンドを巻き、短いカフェエプロンとスキニーなパンツ、そして中央に『CUBA』とプリントされたチビTを着こなしている。仕草のひとつひとつがカマっぽく映るのはもはや気のせいを超えているが、まずはヴィーノを注文。前菜のプロシュット、ポモドーロのソースのオレッキエッテ、肉のローストも後に続け~。
新たに入店した客のTシャツに『ENGLAND』と書かれているのを見るやカーニボンが「おや、CUBA対ENGLANDですな」とつぶやき、お後がよろしいようでとばかりに店を出た。
大聖堂前のテラスでビッラをいただく頃にはちょっと帰りの列車が気になってきた。と言いつつも駅までのバスの時間や停留所の場所がワカラン。
バールの人たちに聞くと「どこだどこだ」「あすこではないか」と会議し始めた。ようやくあすこだ!と判明し安堵するコロナ隊の目の前をかすめるバスの姿。あ~れ~!乗り遅れた~~!次のバスだとバーリへ戻る目的の列車には間に合わないよう。今日の夜の便で英国へ渡らねばならんのに・・・。
次のバスで駅へ駆け込んだ時には、目的の列車は既に出た後だったが、ES*が後続であった!やれ、助かった!
無事バーリに戻りお宿で荷物をピックアップ、名残り惜しいので最後、陽が落ち薄明の街を少しだけカッポ。夜行に乗って早朝たどり着いて、かゆい頭をポリポリしながらアルベロベッロやらマテーラやらオストゥーニにも行けたなぁ。バーリ市内も広くて飽きることがなかったなぁ。
夕食は軽くチェーン店のピッツァで済ます。まだ夕食に向けて店は開いてないし、ヴェネツィアのサブ空港であるトレヴィーゾ空港のようにバーリ空港は小さくてお食事どころがないかもしれない。
が、しかーし!リムジンバスが到着した空港ターミナルは新しくキレイでそしてデカかった。フードコートも完備してるなりよ!
チェックイン後、出国審査を経て免税品を見ていると、「女王さまと家臣さま、今すぐチェックインカウンターへお戻りください」と不吉な放送が。出国審査もしたというのに逆戻りしろとは!?
「身分証明書をもう一度」と言うカウンターのシニョーラに、目をグルグルさせながら「海外でパスポート以外に通用する証明書・・・」とガマ口財布をあさる。こんなの効力ないだろうと大韓航空のマイレージカードを提出すると「OK!」とカンタンに釈放され、また混雑した審査の波を掻き分けゲートに戻る我々コロナ隊に幸あれ。解せないことは多かれど、また来年も来るぜイタリア!!